東京都、猪瀬・副知事がまたぞろ豪華海外出張
石原都知事が「反省」を口にするのは選挙のときだけ。
2008年1月24日(木)「しんぶん赤旗」
東京 猪瀬副知事
ダボス会議出席 3300万円
共産党都議団が中止要請日本共産党東京都議団(渡辺康信団長)は二十三日、都の猪瀬直樹副知事が同日からスイスのダボスで開かれる世界経済フォーラム(ダボス会議)に、石原慎太郎知事の代理として出席するのを中止するよう、知事あてに申し入れました。
渡辺団長らは、知事と側近による豪華海外出張が昨年の都知事選で都民の批判を浴び、知事自身も「反省」を表明せざるを得なかったことを指摘。それにもかかわらず、今回も猪瀬副知事が飛行機のファーストクラスを使い、千二百万円もかけたレセプションを現地で開くなど、総額三千三百万円の費用をかけていることを批判しました。
また、知事自身が二〇〇六年十二月都議会で「この会議の意味合いというのは、私はあまり感じません」と答弁したことをあげ、「原油高騰や貧困と格差の拡大で都民が苦しむなか、招へいもされていない副知事が参加しレセプションを開くのは、都民の批判をまぬがれない」とのべました。
大原正行知事本局長は「申し入れは承りました」と答えました。
東京都知事
石原慎太郎 殿2008年1月23日
日本共産党東京都議会議員団瀬直樹副知事のダボス会議参加の中止を求める申し入れ
東京都は、本日、スイス・ダボスにおいて開催されている世界経済フォーラム(ダボス会議)に石原慎太郎知事の代理として、猪瀬直樹副知事を出席させるとともに、都知事主催のレセプション「東京ナイト」を開催することを発表しました。
知事及び側近による豪華海外出張については、昨年の都知事選挙で都民の大きな批判を浴び、石原知事自身が反省の言葉を表明せざるを得なかったものです。前回の石原知事のダボス会議は3711万円もかけたうえ、知事の4男も公費による迂回出張をさせることで、都民の批判がとりわけつよかったものです。ところが、今回も、猪瀬副知事が航空機のファーストクラスを使うほか、1200万円をかけるレセプションなど、税金の投入は、総額3300万円に及びます。
そもそも、ダボス会議は、わずかな世界の多国籍企業によって構成され、貧困と格差をひろげる新自由主義路線などを世界にひろめることを目的していることから、反貧困や環境保護などの団体による反対の声が世界的にひろがっているものです。しかも、これまで会議に参加してきた石原知事も、「意味あいは、余り感じません」、収穫は「パーティが大盛況だったことくらい」と言っているのです。
原油高騰や貧困の広がりと社会的格差の深刻化に多くの都民が苦しんでいるときに、多額の税金を投入して、招へいもされていない猪瀬副知事がこのような会議に参加し、レセプションを開くことは、都民の批判をまぬがれません。
よって、東京都としてのダボス会議への参加及びレセプションを中止するようつよく求めるものです。
以上
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