カテゴリー「映画・テレビ4(アメリカ)」の30件の記事

2010年5月27日 (木)

映画「硫黄島からの手紙」

 クリント・イーストウッド監督。

 これもテレビで見たのですが、全体を見終わってみればいい映画なんだろうなとは思いました。

 しかし、僕は、最初から最後まで、どうにも作品の世界に浸ることはできませんでした。冒頭から登場する、二宮和也さん演じる西郷の、台詞・態度・雰囲気などすべてが、あまりにも現代的で、僕にはあの時代・あの場にふさわしい人物像が作られているとは全く感じられなかったからです。また、渡辺謙さん、中村獅童さん、伊原剛志さんなどその他の役者さんにも、程度の差こそあれやはり同様に感じてしまったからです。それぞれの人物像や事件が、現代的、あるいは、戯画的・図式的に作られているように感じられ、どうしてもリアリティーが感じられませんでした。残念です。

 あるいはもしかしたら、歴史、しかも現代に直結している歴史、従って現代の社会と政治、それらに対する正確な把握と理解の上に、物語や人物像が作られているようには感じられない、ということなのかもしれません。

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 なお、この映画は2006年12月9日に公開されたようですが、「硫黄島」の読みに関して翌年以下のような新聞記事がありました。僕の小さい頃からある記憶でも「いおうとう」だったので、この記事のお蔭で謎が解けてすっきりしたんです。

硫黄島「いおうじま」から「いおうとう」に 国土地理院
(朝日電子版 2007年06月18日19時46分)

 第2次世界大戦の激戦地、硫黄島(東京都小笠原村)の呼称を「いおうじま」から「いおうとう」へ変えると国土地理院が18日、発表した。戦後も帰島かなわぬ旧島民の心情に配慮し、村が変更を要望していた。市販地図や教科書の基になる2万5000分の1地形図の図名が9月から改まる。

 硫黄島には戦前、約1000人の島民がいて「いおうとう」と呼ばれていたが、戦時中、全員が強制疎開に。米軍が「いおうじま」と呼び、その後、都もこれを標準呼称として公報に載せたことから、地理院も82年から「いおうじま」を使ってきた。

 村は昨年3月、地理院に旧称への変更を要望していたが、同12月公開のクリント・イーストウッド監督の映画「硫黄島(いおうじま)からの手紙(原題はLetters From Iwo Jima)」がヒットすると、旧島民らの間で、改めて本来の呼称を使いたいとの声が高まった。村は都の承諾を得て、村長が地理院に直訴。地理院は18日、海上保安庁と合同で地名修正の連絡協議会を開き、「現地の現称が原則」として変更に踏み切った。

 母が旧島民の森下一男村長は「旧島民は戦争で故郷の名前を奪われ、複雑な思いを抱いてきた。遺骨収集などのたびに話題となっており、変更は大変うれしい」と話している。

2010年5月25日 (火)

映画「父親たちの星条旗」

 クリント・イーストウッド監督。

 テレビで見ました。確かにいい作品でした。でも、残念ながら期待したほどではありませんでした。

 イーストウッドさんには、現実離れした正義感を振りかざす下らない作品も多い中、たとえば「グラン・トリノ」のようないい作品も最近は結構あります。でもそのようないいと感じる作品でも、もう1歩踏み込んで欲しいと思うものが何かしら残り、この「父親たちの星条旗」では、それが一層感じられたのかもしれません。

 硫黄島への上陸時の描写は、「プライベート・ライアン」をほうふつさせられますが、製作にスティーブン・スピルバーグさんが加わっているんですね。物足りなさはこの方のせいかもしれません(?)。

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2010年5月23日 (日)

映画「許されざる者」

 クリント・イーストウッド監督。

 これもテレビで見ました。人を殺すということの重みを伝えてくれます。きれい事に描いてないので、よけい考えさせられます。

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映画「ミリオンダラー・ベイビー」

 クリント・イーストウッド監督。

 テレビで見ましたが、感動させてくれる作品でした。しかし、後半は、感動と言うより、考えさせられます。

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2010年2月28日 (日)

映画「プレイス・イン・ザ・ハート」

 ロバート・ベントン監督、脚本。サリー・フィールド主演。1985年作品。

 ベタなお話しですが、結構感動させられ、いい作品です。テレビでやっていてたまたま見たものです。

 サリー・フィールドさんも魅力的。映画に疎いので全然知りませんでしたが、この方は、この作品と「ノーマ・レイ」(2009年7月31日の記事)でアカデミー主演女優賞とゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を、2度取っているんですね。納得できます。

 物語は、1929年に始まる世界恐慌を背景に、1935年のテキサス州の小さな町が舞台です。家を取り上げられて車で暮らしてるおばあさんが最初に出てきて今と重なって見えました。

 サリー・フィールドが演じる主人公エドナ・スポルディングは、保安官の夫が、酔っぱらった黒人の過失により銃で撃たれて死んでしまい、たちまち生活に困ります。銀行から家を建てた借金の返済も迫られます。そういうときに、流れ者の黒人モーゼスが現れ、そのアドバイスで綿花栽培を始めます。途中、大竜巻に突如襲われたり、綿花相場が下落したりで、苦しい立場に追い込まれます。また、家を売らせて借金を返済させようとする銀行家は、第1次世界大戦で失明した自分の親戚の男性ウィルを、少々でも収入があればいいだろうという口実で、厄介払いを兼ねて、エドナに下宿人として押し付けます。それでも、エドナは、家を売って家族がばらばらになる事態を避けようと必死で頑張り、その努力の中でモーゼスやウィルと心を通わせるようになり、最後にはみんなの協力によって報われます。

 この中で、過失で夫を死なせてしまった黒人は、町の人々にリンチで殺され、その死体はトラックで引きずり回されます。また、エドナに雇われる形で綿花栽培に力を尽くしたモーゼスは、最後にその町の人々で構成されるKKK(クー・クラックス・クラン)に襲われて町を追われます。

 以上のような物語ですが、夫を亡くして残された妻と子供が生活に困っても、社会は知らんぷりで、個人の努力があるのみです。国の戦争で障害を負った人にも同様です。黒人には、町の人達が自由にリンチを働き、あまつさえ殺してしまうことまで認められています。

 この作品はこれらを描いてはいますが、作り手にこれらに対する批判的視点があるとは感じられません。作品は、最後に、亡くなった夫も、戦争で失明した人も、また追われ、殺された黒人もみんな仲良く教会で一堂に会している幻想シーンで終わるのですが、現実の直視と、直視故の批判なくしては、文字通りの幻想でしかないと思います。僕には、この点がこの作品の重大な弱点だと思われ、手放しで受け入れる気にはなれませんでした。

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2010年2月15日 (月)

映画「キャピタリズム マネーは踊る」

 マイケル・ムーア監督。

 「ボウリング・フォー・コロンバイン」、「華氏911」、「シッコ」(2007年9月18日の記事)と見てきて期待が大きすぎたのでしょうか、今回は今一つの感がありました。あるいは、日本を含む世界中で、未だに克服・解決されない、現代の最大の問題点を扱っているので、原因と本質をもっと深く抉って欲しかったのかもしれません。

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2010年1月 8日 (金)

映画「モンタナの風に抱かれて」

 ロバート・レッドフォード監督。

 いい作品ですが、月並みです。

 アメリカのモンタナ州の風景がとても美しいですが、人物像は平板なもので、型にはまったお決まりの描かれ方しかされてないように思います。

 ロバート・レッドフォード演ずるトム・ブッカーとサム・ニール演ずるロバート・マクリーンという男性陣には共感できますが、クリスティン・スコット=トーマス演ずるアニーマクリーンやスカーレット・ヨハンソン演ずるグレース・マクリーンという女性陣にはほとんど共感できません。2人とも僕の嫌いなタイプの女性なんでしょうね。

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2009年12月 8日 (火)

映画「ブラッド・ワーク」

 クリント・イーストウッド監督。

 テレビでやっていたので見たもの。異常な犯罪者に復讐を果たすというお話。暇つぶしとして退屈はさせませんが、単なる作り物の犯罪者が前提のお話ですから、結局はつまんないです。

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2009年12月 6日 (日)

映画「マディソン郡の橋」

 クリント・イーストウッド監督。クリント・イーストウッド、メリル・ストリープ、アニー・コーリー。

 近所のかなり年上の女性の知り合いから勧められていたのですが、テレビでやっていたのでやっと見ました。上映当時話題になっていた記憶はあるのですが、しょせん数日間の不倫を描いたものかぁという感じであまり見る気になれなかったものです。

 が、かなり素晴らしい作品でした。男女の愛と言うよりは、むしろ人生のあり方について考えさせられるような作品です。もちろん、メリル・ストリープとクリント・イーストウッドが演じる主人公たちの不倫関係が題材になっているのですが、男女の愛や夫婦関係のみならず、人生や人間のあり方について考えさせられます。原作がどんなものか知りませんが、それとは無関係にクリント・イーストウッド監督の見方・考え方で作られているような気がします。同じ監督の「グラン・トリノ」(2009年6月3日の記事)に通じるような人間観・人生観があるように感じさせられました。

 メリル・ストリープさんは本当に素晴らしい役者さんです。

 かなりお勧めの作品です。

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映画「パリは燃えているか」

 ルネ・クレマン監督。脚本が、フランシス・フォード・コッポラと、ゴア・ヴィダル。

 第二次世界大戦での、ドイツ軍占領からのパリ解放を描いた作品。テレビで見ました。レジスタンスの活躍が、割と明るくテンポよく描かれています。その分、占領下の実態・雰囲気がもう一つ伝わってこないかな。

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