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2010年2月28日 (日)

映画「プレイス・イン・ザ・ハート」

 ロバート・ベントン監督、脚本。サリー・フィールド主演。1985年作品。

 ベタなお話しですが、結構感動させられ、いい作品です。テレビでやっていてたまたま見たものです。

 サリー・フィールドさんも魅力的。映画に疎いので全然知りませんでしたが、この方は、この作品と「ノーマ・レイ」(2009年7月31日の記事)でアカデミー主演女優賞とゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を、2度取っているんですね。納得できます。

 物語は、1929年に始まる世界恐慌を背景に、1935年のテキサス州の小さな町が舞台です。家を取り上げられて車で暮らしてるおばあさんが最初に出てきて今と重なって見えました。

 サリー・フィールドが演じる主人公エドナ・スポルディングは、保安官の夫が、酔っぱらった黒人の過失により銃で撃たれて死んでしまい、たちまち生活に困ります。銀行から家を建てた借金の返済も迫られます。そういうときに、流れ者の黒人モーゼスが現れ、そのアドバイスで綿花栽培を始めます。途中、大竜巻に突如襲われたり、綿花相場が下落したりで、苦しい立場に追い込まれます。また、家を売らせて借金を返済させようとする銀行家は、第1次世界大戦で失明した自分の親戚の男性ウィルを、少々でも収入があればいいだろうという口実で、厄介払いを兼ねて、エドナに下宿人として押し付けます。それでも、エドナは、家を売って家族がばらばらになる事態を避けようと必死で頑張り、その努力の中でモーゼスやウィルと心を通わせるようになり、最後にはみんなの協力によって報われます。

 この中で、過失で夫を死なせてしまった黒人は、町の人々にリンチで殺され、その死体はトラックで引きずり回されます。また、エドナに雇われる形で綿花栽培に力を尽くしたモーゼスは、最後にその町の人々で構成されるKKK(クー・クラックス・クラン)に襲われて町を追われます。

 以上のような物語ですが、夫を亡くして残された妻と子供が生活に困っても、社会は知らんぷりで、個人の努力があるのみです。国の戦争で障害を負った人にも同様です。黒人には、町の人達が自由にリンチを働き、あまつさえ殺してしまうことまで認められています。

 この作品はこれらを描いてはいますが、作り手にこれらに対する批判的視点があるとは感じられません。作品は、最後に、亡くなった夫も、戦争で失明した人も、また追われ、殺された黒人もみんな仲良く教会で一堂に会している幻想シーンで終わるのですが、現実の直視と、直視故の批判なくしては、文字通りの幻想でしかないと思います。僕には、この点がこの作品の重大な弱点だと思われ、手放しで受け入れる気にはなれませんでした。

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マルコヴィッチが良い!ダニー・グローヴァーが若い!そして、やっぱりサリー・フィールドも良かった・・ [続きを読む]

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