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2009年10月30日 (金)

ドイツ、メルケル右派連立政権誕生と総選挙結果について

ドイツ連邦議会選挙結果(2009年9月)
カッコ内は前回比
得票率(%) 議席
キリスト教民主・社会同盟 33.8 (  -1.4) 239 (+13)
社会民主党 23.0 (-11.2) 146 (-76)
自由民主党 14.6 (  +4.8) 93 (+32)
左翼党 11.9 (  +3.2) 76 (+22)
90年連合・緑の党 10.7 (  +2.6) 68 (+17)

 10月28日、ドイツ連邦議会は、キリスト教民主・社会同盟のメルケル氏を首相に選出したそうで、コール政権以来11年ぶりの右派政権だそうです。9月27日の総選挙の結果です。

 その総選挙では、大連立を組んだ社会民主党が大幅に得票率を減らし、連立相手のキリスト教民主・社会同盟も小幅ながら得票率を減らしました。他方で、この2大政党の影に隠れてきた、自由民主党、左翼党、90年連合・緑の党がいずれも大幅に得票率を増やしました。具体的には上記の表の通りです。

 この総選挙の結果には様々な見方がありますが、僕は毎日新聞に載った、野田昌吾・大阪市立大学教授のものが一番正確に思えたので引用させてもらいます。

 左派が、方向性を見失わないことがポイントだということだと思います。

 資本に対する社会的規制を何でもはずして好き勝手にやらせさえすれば経済は発展するという、何ともお目出度い考えが、この30年程世界中ではやってきましたが、こういう根拠のないただの流行に左右されてはならないということでしょう。日本でも肝に銘じたいことです。

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「5党態勢」本格化--野田昌吾・大阪市立大教授(ヨーロッパ政治)
(毎日新聞 2009年9月28日 東京夕刊)

 今回の独総選挙では「大政党が敗れた」印象が強い。惨敗した社会民主党の陰に隠れているが、キリスト教民主・社会同盟も戦後2番目に低い得票率だった。かつては民主・社会同盟は自営業者や農民、社民党は労働者といった固定支持層があったが、今は階級の差も不明確で、必ずしも票を得られなくなった。

 一方、他の3小政党がすべて得票率を10%台にしたのも歴史的だ。大連立への批判ももちろんあるが、社会の多様化に合わせて「5党態勢」が本格化したと見るべきだ。

 実は民主・社会同盟と自由民主党の連立は世論調査では「良くない」という人も少なくない。規制緩和や大幅な減税など新自由主義路線で社会保障レベルが下がることを有権者は望んでいない。

 メルケル首相は新自由主義路線を打ち出した前回総選挙で票を減らした。その教訓を得て、大連立政権では社民色の濃い政策を実施し、世論の支持を得た。今後、首相がどのような政権運営をするのかが注目される。

 保守政権の誕生で、欧州全体の「保守化」が指摘される。だが、「保守」の中身は必ずしも明確ではない。サルコジ仏政権も、新自由主義的な路線を唱えたが実行できていない。むしろ左派が方向性を見失った結果、保守が票を得ているのが欧州の実情ではないか。【聞き手・斎藤義彦】

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