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2009年6月 3日 (水)

映画「グラン・トリノ」

 クリント・イーストウッド監督。

 イーストウッドさんが出てる映画を見たのは、高校時代に見た「ダーティハリー」以来です。当時この映画を結構気に入って、イーストウッドの名前はしっかりと僕の頭に刻まれました。その人がまもなく監督にもなり、さらに最近は「父親たちの星条旗」、「硫黄島からの手紙」など、僕も興味を惹かれ、また高く評価されるような作品を発表しているので、そのうち見なきゃなと思っていた所に、この「グラン・トリノ」です。興味を押さえられず見て来ました。

 最近の僕の好みは、ハリウッド的なもの、アメリカ的なものには拒絶反応を示すようになっているのですが、これは気に入りました。

 元々この作品の主人公のような頑固爺が好きだという、僕の人間の好みもあるのですが、テーマも良いものでした。

 パンフレットにあるインタビューで、イーストウッドさんは、「人がそれまで目を向けてこなかったことについて考えさせられ、精神面で変化して行くというストーリーが好きなんだ」、「人生において何かに気がつき、さらに社会に貢献していくというのは素晴らしいドラマだと思う」と語りながら、一方で、「なぜそのストーリーが気に入ったのかという理由については、あえてあまり深く考えないようにしている。頭で考えることではなく、心で感じとることを優先しようと思うからね」とも語っています。

 主人公は、朝鮮戦争の戦場で少年を殺害してしまったことから、逆に心に一生消えない重い傷を負う羽目になりながら、誰ともその苦しみを分かち合えず、また、恐らくその生来の頑固さもあって、孤独な生涯を送って来ました。それが、たまたま隣に住むようになったアジア人家族との交流の中で、その孤独感が溶かされて行きます。この変化が気持ち良く描かれています。

 ところが、この家族は、町のチンピラから酷い目に遭わされるようになり、主人公は、これに対して暴力ないし暴力的な威嚇によって対抗して、この家族を助けます。しかし、これによっては結局問題は解決せず、悪化しさえします。そこで、主人公はさらに別の手段でこれに立ち向かって行きます。

 イーストウッドさんは、上記のように、何故気に入ったかは深く考えないようにしていると述べていますが、見る側はそれを深く考えることが出来ます。とても良い作品でした。

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