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2009年5月の4件の記事

2009年5月15日 (金)

映画「ベルサイユの子」

 ピエール・ショレール監督。ギョーム・ドパルデュー主演。

 かなり良い作品でした。

 パリで小学生低学年くらいの子供と共にホームレス生活に陥った母親が、ベルサイユ宮殿を囲む森の中でホームレス生活を送る30代の男(ギョーム・ドパルデュー)と出会います。森の中では他にも何人かのホームレスが生活しています。母親は、男の下に子供を置いて、ホームレス生活から抜け出す努力を必死で始め、成功します。男は、子供のためにホームレス生活から抜け出す努力を始め、失敗します。その間に、森の中のホームレス達の生活と会話(思想)、そしてその1人の死が描かれます。また、男とその父親の葛藤、生活、会話(思想)も描かれます。子供も、男と父親ならびにその伴侶のお蔭でホームレス生活から抜け出します。これらを通じて、ホームレスを巡るフランスの社会と制度が描き込まれています。

 事情も異なり、感じ方・考え方も異なり、従ってその後の人生の展開も異なる3人のホームレスの人間を描くことによって、ショレール監督に依れば90万人のホームレスを抱えるフランス社会を見せ、感じ考えさせてくれた作品でした。

 ショレール監督は、「我が国は目には見えない社会的な分裂状態にあります。」「今や見失われつつある人権社会ですが、壮麗な宮殿のように、まだ現在も確かに存在するのです。この国の不正を語ることが、ベルサイユ宮殿が象徴するフランスの黄金期を取り戻す最初の一歩である。」と語ります。

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映画「つみきのいえ」

 加藤久仁生監督。平田研也脚本。

 12分と短い作品ですが、含蓄を感じさせられ、なかなか良い作品です。渋い色合いと台詞のない進行、そしてちょっとしたおじいさんの表情が、色々と感じさせ想像させてくれます。

 最初見たときに何より印象に残ったシーンは、海中でおじいさんが落としたパイプを拾おうとして、突然昔おばあさんがパイプを拾ってくれたときを思い出すシーンでした。

 また、始まりも終わりもおじいさん1人の夕食のシーンですが、始まりでは騒々しいテレビを見ながらの食事で却って寂しさを感じさせますが、終わりではテレビの音はなく、むしろ海中で拾ってきた昔おばあさんと一緒に飲んだワイングラスとの乾杯の音で終わり、新たな活力や希望を感じさせました。

 短いだけに時々見直してみるのも良いかも知れません。

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映画「象の背中」

 井坂聡監督。秋元康原作。

 余命半年を宣告された末期癌患者を役所広司が演じて、特に前半まずまず見せてくれます。しかし、後半になると、現実を踏まえず単に頭の中だけの勝手な空想で描かれた絵空事の感を与え、鼻白ませます。

 きっと、末期癌というテーマを真面目に追求する意図で作られた作品ではなく、客を泣かせるための商品を作ろうという意図の下に作られた作品なのでしょう。

 見て悪い作品とは言いませんが、重いテーマに惹かれて見ようと思ったなら、残念ながら見る必要の全くない作品です。

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2009年5月 3日 (日)

世界は変わり始めた-憲法9条が生きる時代(補充)

生まれて62年 憲法記念日
いま憲法9条が生きる時代
世界は変わりはじめました
(日本共産党HP)

 上記のリンク先は、5月3日付の読売新聞に掲載された、日本共産党中央委員会の意見広告です。確かに、軍事力、従って戦争で問題に決着を付ける試みは失敗し、他方で、政治力・外交力で紛争を解決する試みが広がり、また成果を上げています。

 恒例となった5月3日の憲法集会では、作家の落合恵子さん、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英さん、社会民主党の福島みずほ党首がスピーチしたそうです。

 また、日本共産党の志位和夫委員長は、「核兵器廃絶と日本国憲法9条」をテーマに発言し、憲法9条には、「二度と戦争を起こしてはならない」という決意とともに、「核戦争を絶対に阻止したい」という願いが込められており、それを世界の人びとによびかけたところに、この条文の世界史的な意義があると述べたそうです。

 これらの記事や動画を引用しておきます。

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2009年5月4日(月)「しんぶん赤旗」

銀座をパレード

2009050401_01_1b (写真)左から、大黒、笠井、志位、市田、益川、(1人おいて)福島の各氏ら

 東京・日比谷公会堂で開かれた「憲法集会」後の銀座パレードには、日本共産党の志位和夫委員長、ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英氏、社民党の福島みずほ党首、全労連の大黒作治議長らが先頭に立ったのをはじめ、日本共産党の市田忠義書記局長、笠井亮衆院議員が参加しました。

2009年5月4日(月)「しんぶん赤旗」

“9条を世界遺産に”
「近所で説得されるんです」
改憲派からぼやき

 「近所にすばらしい奥様がいらっしゃるんですが、『九条を世界遺産に、改正したら戦争をする国になる』と、道で会うたびに私を説得しようとするんです」

 三日に都内で行われた、改憲をめざす民間憲法臨調のフォーラムで、自民党の山谷えり子参院議員はこうぼやきました。

 山谷氏は「『九条の会』がつくられて、高校の教科書には、いかに『九条の会』が立派な活動をしているかが書いてある。高校生の調査では、六割が『憲法九条を改正すべきでない』と答えている」と、憲法改定に反対する世論の広がりを嘆きました。

 民間憲法臨調作成の小冊子を宣伝した司会の西修駒澤大学教授は「読売新聞にベタ記事で報告されている」と述べた後で、「こちらはベタ記事ですが、一面広告で、“憲法九条を守りましょう 日本共産党”と大きく対峙(たいじ)されている」と日本共産党の広告に触れました。

 ほかにも「昨年来、ちょっと状況が変わってきた。一貫して改憲派の方が多数であったのに、護憲派の巻き返しが目立ってきた」(大原康男国学院大学教授)などの発言が相次ぎました。

「核兵器廃絶と日本国憲法9条」
(憲法集会での志位和夫・日本共産党委員長のスピーチ)

2009年5月4日(月)「しんぶん赤旗」

核兵器廃絶と日本国憲法9条
憲法集会での 志位委員長の発言

 みなさん、こんにちは(拍手)。ご紹介いただきました日本共産党の志位和夫でございます(拍手)。今日は、広い会場いっぱいのみなさんにくわえ、外でも多くの方々にお集まりいただき、感激しております。どうか最後までよろしくお願いします。(拍手)

 今日、私は、「核兵器廃絶と日本国憲法第九条」というテーマでお話しさせていただきたいと思います。

 核兵器廃絶を求める運動と、憲法九条を守り生かす運動は、戦後の日本国民の平和を求めるたたかいの二つの柱として発展してきましたけれども、この両者はどういう関係にあるのか。このことを世界と歴史の大きな視野からごいっしょに考えてみたいと思います。

被爆国・日本から「核兵器廃絶をめざす国際交渉を開始せよ」の声を広げよう

 世界を見ますと、この間、核兵器をめぐる情勢の大きな進展が起こりました。

 米国のオバマ大統領が、四月五日、プラハで行った演説は、世界に対して大きな問題を提起するものとなりました。私は、オバマ演説を、次の三つの点に注目して読みました。一つは、米国が「核兵器のない世界」――核兵器廃絶を国家目標とすると初めて公式にのべていることです。二つは、広島・長崎への原爆投下が、人類的道義にかかわる問題だと初めて表明し、その立場から行動する責任について語っていることです。三つは、「核兵器のない世界」にむけて諸国民に協力を呼びかけていることであります。私は、日米関係のあり方については、米国政府とはもとより立場の大きな違いがありますが、オバマ大統領のこれらの一連の言明は、心から歓迎するものであります。(拍手)

 私は、この演説はたいへん重要だと考え、四月二十八日、オバマ大統領に核兵器廃絶への具体的行動を要請する書簡を送りました(拍手)。アメリカ大使館を初めて訪問し(拍手)、ズムワルト臨時代理大使に書簡を手渡しました。

 書簡では、私の歓迎の気持ちを伝えるとともに、「同意できないこと」も率直にのべました。それは大統領が「核兵器のない世界」を呼びかけながら、その実現は、「おそらく私の生きているうちには無理だろう」といっていることです。

 私がこれに「同意できない」といったのは、理由があります。今年で戦後六十四年になりますが、核兵器保有国が、核兵器廃絶を正面からの主題にして国際交渉に取り組むことは、歴史上誰の手によってもまだ行われていないからです。交渉はおろか、交渉の呼びかけすら行われたことがありません。もちろん交渉の呼びかけから、交渉の開始、そして合意、さらに実行までには時間がかかるかもしれませんが、どれだけの時間がかかるかは、取り組んでみないとわかりません。取り組む前から「生きているうちには無理」というのは、気が早いのではないでしょうか。(拍手)

 その意思さえあれば、すぐにでもできることがあります。それは米国大統領として核兵器廃絶を正面の主題にした国際交渉を呼びかけ、交渉を開始することです。これはすぐにでもとりかかれることではないでしょうか(拍手)。ぜひ大統領のイニシアチブで、核兵器廃絶のための国際条約の締結をめざして国際交渉を始めてほしい。私は、書簡で、このことを強く要請しました。(拍手)

 アメリカに前向きの変化を促した根本の力は何でしょうか。私は、それは平和を願う世界諸国民のたたかいだと思います(拍手)。そして、この人類の生存がかかった大問題の帰趨(きすう)を決めるのも、諸国民のたたかいであります。みなさん、いまこそ唯一の被爆国・日本で、「核兵器廃絶をめざす国際交渉を開始せよ」の声を広げようではありませんか。(大きな拍手)

憲法9条には「核戦争を絶対に阻止したい」という願いが込められている

 みなさん。核兵器廃絶のたたかいと、憲法九条を守り生かすたたかいは、実は深くむすびついています。そのことを歴史の視野から見てみたいと思います。

 憲法九条はどうやって生まれたか。一九四五年六月に決められた国連憲章では、二度にわたる世界大戦の惨禍をふまえて「武力の行使、武力による威嚇」を厳しく禁止しました。翌四六年十一月に公布された日本国憲法第九条は、国連憲章のこの立場を踏まえながら、さらに進んで「戦争放棄」とともに一切の「戦力保持の禁止」を明記しています。

 日本国憲法九条には、国連憲章を踏まえつつ、国連憲章からさらに前に向かっての飛躍があります。恒久平和主義を徹底する方向への飛躍があります。それでは、この飛躍はいったいどうして生まれたか。

 日本軍国主義の侵略戦争がもたらしたアジアで二千万人、日本国民で三百十万人という甚大な犠牲とそれへの反省が、憲法九条を生み出す土台となったことはいうまでもありません。同時に、私たち日本国民が憲法九条を持つにいたったのには、私は、もう一つ事情があると思います。

 国連憲章が決められた一九四五年の六月の時点では、人類はまだ原子爆弾を知りませんでした。そのあとの七月に人類初の核実験が行われ、八月に広島・長崎に原爆が投下されました。この原子爆弾によって、二十万人を超える無辜(むこ)の人々の命が一瞬にして奪われ、美しい二つの都市が一瞬にして廃虚と化し、幾世代にもわたる言語を絶する犠牲をこうむりました。この地獄を、世界のどこでも二度と繰り返してはならないという強い思いが、憲法九条という私たちの宝を生み出した。私は、歴史のこの事実を強調したいと思うのであります。(大きな拍手)

 ここに日本国憲法が公布された一九四六年十一月に、内閣が発行した『新憲法の解説』と題する冊子があります。この冊子では、憲法第二章「戦争の放棄」の意義について、次のようにのべています。

 「一度び戦争が起これば人道は無視され、個人の尊厳と基本的人権は蹂躙され、文明は抹殺されてしまう。原子爆弾の出現は、戦争の可能性を拡大するか、又は逆に戦争の原因を終息せしめるかの重大段階に到達したのであるが、識者は、まず文明が戦争を抹殺しなければ、やがて戦争が文明を抹殺するであろうと真剣に憂えているのである。ここに於て本章の有する重大な積極的意義を知るのである」

 昔は政府もずいぶん良いことをいっています。(笑い、拍手) 

 原子爆弾の出現によって、文明と戦争は両立しえなくなった。「文明が戦争を抹殺しなければ、やがて戦争が文明を抹殺する」。そういう恐るべき現実が目の前に生まれました。それならば文明の力によって戦争を抹殺しよう。戦争を放棄し、陸・海・空軍、一切の戦力を放棄しよう。それを世界に先駆けて実行しよう。こうして私たちの誇る日本国憲法第九条が生まれたのであります。(拍手)

 憲法九条には、「二度と戦争を起こしてはならない」という決意とともに、「核戦争を絶対に阻止したい」という願いが込められており、それを世界の人々に呼びかけたところに、この条文の世界史的な意義があるということを、私は訴えたいと思います。(大きな拍手)

麻生・自公政権―前向きの「変化」は目に入らず、悪いところにだけ追随する

 麻生・自公政権は、この平和の課題にどういう態度をとっているでしょうか。

 この政権には、アメリカの前向きの「変化」は目に入りません。(笑い)

 中曽根外務大臣が、四月二十七日、オバマ演説を受けて、「ゼロへの条件――世界的核軍縮のための『11の指標』」なる講演を行っています。ここでは、オバマ演説を「強く支持する」といいながら、米国には核兵器廃絶のための具体的努力を何一つ求めていません。世界によびかけた「11の指標」のなかにも核兵器廃絶という項目がありません。「ゼロへの条件」というけれど、核兵器廃絶という点では“零点”をつけなければなりません(笑い)。そしてこの講演では、「日米安全保障体制の下における核抑止力を含む拡大抑止が重要」と、米国の核戦力への依存を続ける態度を表明しています。米国大統領が、「核兵器のない世界」への協力を呼びかけているときに、米国の核戦力への依存を言う(笑い)。被爆国の政府として恥ずかしい限りではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

 他方、この政権は、アメリカが「変化」していない部分では、いいなり政治をつづけています。オバマ政権は、いまのところ日米関係では「変化」が見られません。米軍基地を強化・永久化し、自衛隊海外派兵を求めるという点では、「変化」が見られません。日本政府は、こういう問題に限っては忠実そのものです。(笑い)

 アフガニスタン戦争を支援するための自衛隊派兵を、何が何でもつづけています。そして、ソマリア沖に「海賊対策」として自衛隊の軍艦を派兵し、武器使用基準を緩和し、これまでともかくも「正当防衛」に限られていた武器使用を、「任務遂行」にも拡大しようとしています。米軍などが行っている銃撃戦や、「海賊」の殺害、船の撃沈を可能にする、本格的な武力行使への道を開こうとしています。戦後初めて「殺し、殺される」危険が目の前に迫っています。日本の軍隊は戦後一人も他国の国民を殺さずにきました。これは九条の偉大な力によるものであります(拍手)。この歴史を守ろうではありませんか(拍手)。憲法違反の海外派兵法を許すなの声を、ここでいっしょにあげようではありませんか。(大きな拍手)

 自民、民主の両党から、集団的自衛権――海外での武力行使容認の合唱が起こり、憲法審査会を始動させて、憲法改定原案を作ろうという動きが起こっています。わが党は断固として反対であります。こうした逆流を許さず、憲法九条を守る、揺るぎない国民的多数派をつくろうではありませんか。(拍手)

 麻生・自公政権は、世界の平和の声に促されて起こったアメリカの前向きの「変化」は目に入らず、ついていけない。「変化」していない部分では異常ないいなり政治をつづけています。良いところにはついていけなくて、悪いところには追随する(笑い)。哀れな姿ではありませんか。こんな政治に未来はないことは明らかではありませんか。(大きな拍手)

新しい情勢のもとで、「核兵器のない世界」「戦争のない世界」をめざそう

 みなさん。いま世界は大きく変わりつつあります。軍事力にモノを言わせて世界を支配する時代は終わりつつあります。どんな問題でも、外交的な話し合いで平和的に解決する、新しい時代が到来しつつあります。私は、日本国憲法第九条の出番の情勢だと訴えたいと思います。(拍手)

 この新しい情勢のもとで、憲法九条を守り生かすたたかいと、核兵器廃絶を求めるたたかいを、それぞれを大きく発展させながら、平和をつくる一つの大きな流れに合流させ、核兵器のない世界、そして戦争のない世界を築こうではありませんか。ともにがんばりましょう。(大きな拍手)

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