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2009年2月15日 (日)

映画「息子のまなざし」

 ジャン=ピエール & リュック・ダルデンヌ監督。脚本も両氏。

 車のカー・ラジオを盗もうとした11歳の少年が、幼い男の子の発見から逃れるためにその子を死に至らしめてしまい(日本の刑法に当て嵌めれば、たぶん強盗致死になり強盗殺人とはならないようなケース)、5年間少年院に収容された後、職業訓練校に入校し木工のクラスに籍を置くことになるが、その教官が実は死に至らしめた男の子の父親であった所から展開される物語。主人公はこの教官オリヴィエで、オリヴィエ・グルメ氏が演じます。実力を感じさせる役者さんです。

 この監督の作品は初めてですが、撮り方が個性的で、ハンディカメラの長回し、しかも主人公の肩越しなど極めて近い位置から撮られ、台詞は少なく、音楽は全くありません。上述した事情も最初はなかなか見えてこず、観客はあれこれ想像しながら辛抱強く見る以外ありません。これらの個性が一部の不評を買うのでしょう。

 しかし、僕には、監督が安易な解決や解釈を拒み、飽くまでも登場人物達が何を感じ、何を思い、何を考えるのかをリアルに捉えることを求めているが故の撮り方だと思えました。実際、成功しているのだろうと思います。

 ただ邦題の「息子のまなざし」というのはなぜこうしたのかピンと来ません。原題「LE FILS」通り単に「息子」という方がいい様に思いました。

 事柄の真実に迫ろうとする本物の監督にまた出会えた気がします。この作品自体また鑑賞したいし、他の作品も見たいと思います。

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