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2008年9月 3日 (水)

福田首相が自ら辞任してまで証明して見せた、「構造改革・投機の自由・アメリカ追随の戦争による紛争解決路線」の誤り

 福田首相が突如辞任を表明しました。ご本人は違うと言い張っていますが、誰が見ても1年前の安倍前首相の政権投げ出しと同じです。

 単なる印象に過ぎないことを敢えて率直に言わせてもらえば、福田氏は安倍氏のような子供ではなく、確かに大人でした。安倍氏は、議論の余地なく明らかな侵略戦争をそうでないと言い張り、「美しい国」などという気持ちの悪いスローガンを得々と掲げるような、世間知らずの子供でした。大人がやるものである政治を、子供に任せるなどということが土台無理なことでした。政権を投げ出すのも当然の帰結です。

 しかし、福田氏はそのような子供ではありません。立派な大人でした。

 ところが、結果は2人とも全く同じです。政権を投げ捨てた。自ら望んで与えられた仕事を、途中で放り出してしまったのです。何とも無責任でお気楽な人生です。

 このように、安倍氏の場合は本人の幼児性に政権投げ出しの原因を求めることもできたのが福田氏の場合はできないとなれば、その原因は本人ではなく仕事そのものの中身、つまりはやろうとした政治の中身に求めざるを得ません。

 政治の中身と言うなら、まず第1に、日本ではこの間貧困が増えました。誰もが多かれ少なかれ問題視するほどに増えました。経済成長の足を引っ張るほどに家計は貧しいままです。原因は不安定雇用の増大です。社会保障費の自然増を毎年機械的に2,200億円ずつ削る政治がそれに追い打ちを掛けています。日本医師会がわざわざ新聞広告で反対するほどです。不安定雇用を増大させ、社会保障を減少させている政治は、「構造改革」と呼ばれる経済政策です。

 そもそも人が物を生産して経済活動を行うのは、人として生きていくためです。それが経済活動の根本的な存在理由です。従って、貧困を増やすような経済政策(政治)は、あれこれ言うまでもなく誤った政策です。

 ところが、福田氏はこの「構造改革」という政治を絶対に捨てようとはしませんでした。誤りであることが既に実証されている政治を続けようとしても、それが無理であることは明らかです。政治を投げ出さざるを得ない所以(ゆえん)です。

 第2に、このように貧困が増えている中で、物価の高騰が追い打ちを掛け始めました。巨額の投機活動を放置しているためです。白川方明日銀総裁は、昨日も、「新興国の高成長という世界経済の構造変化」に原油高の原因を求める講演をしたようですが、投機マネーを原因から落とすのは政治的発言と言うべきでしょう。

 福田氏も白川氏同様投機マネーを野放しのままにしようとしました。これも無理な政治と言うべきです。無理なことを続けようとしても投げ出さざるを得ないのです。

 第3に、アメリカが行うアフガニスタン戦争への給油支援を続けようとしました。アフガニスタンとアメリカの行う戦争をリアルに見ないままアメリカに軍事的に追随するからです。アフガニスタンの現実が求めているのは、戦争ではなく、政治的・外交的な和平プロセスですし、貧困や飢餓をなくす民生支援です。これはこの間のアフガニスタンの政治家の発言からも明らかです。

 福田氏はこの点でも無理な政治を続けようとしていた訳です。

 こうして、このような3つの政治にこだわる限り、結局は政治を投げ捨てる以外に道はなく、逆に言えば、このような政治が誤りであることを、政権の投げ出しという形で証明して見せたのが、今回の福田氏の辞任なのではないでしょうか。

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政治1(日本01)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。ご高説拝聴しました。新自由主義・改憲路線は、米国の要望であり、それを諒とした財界の要望である。新自由主義・改憲路線にNO!と言うことは、イコール、米国にNO!財界にNO!と言うことである。米国にNO!財界にNO!と言える政治勢力は、共産党を措いて他にない。共産党躍進こそが、新自由主義・改憲路線に待ったを掛ける最善、最強の一手である。とは、かねがね僕の主張するところです。共産党は躍進を果たさねばなりません。そのためには、どうするか。今度の総選挙は「政権交代」がキーワードです。そこから逃げてはダメだ。「確かな野党」などと自らを蚊帳の外に置いてはなりません。「政権交代」の真っ只中へ真一文字に斬り込みを掛ける。主役に躍り出るのです。「共産党躍進で政権交代へ!」です。もう保守には、日本の政治を運営して行く力はありません。共産党が、日本の政治を担うのです。今回の総選挙は、その橋頭堡を築く戦いです。未来の鍵は共産党が握っているのです。大きな志で大きな勝利を!

 BLOG BLUESさん、コメントをありがとうございます。そちらのブログはコメント欄を含めてずっと読ませてもらってます。

 BLOG BLUESさんの主張は、日本共産党はいつまでも少数議席の野党に甘んじず、「共産党躍進で政権交代へ!」とスローガンを立て、修正資本主義政策を打ち出せ、というものだと思います。

 僕の理解では、日本共産党は、これまでも、また今回も、BLOG BLUESさんとほぼ同様の立場で日常の政治活動でも選挙でも戦っています。

 スローガンに関しては、昨年の参院選で明らかになった状況を踏まえ、「確かな野党」ではなく、「貧困なくし、平和な日本へ」「政治の中身を変える」としました。

 「大きな志で大きな勝利を」得るべく頑張ります。

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» 福田辞任表明からじっくり考えてみる。。 [花・髪切と思考の浮游空間]
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» その151 福田総理辞任。でも、倒さなアカンのは福田氏ではない。 [「ちょっと、よってけらっせん。」−伊東勉のページ。]
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