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2008年9月27日 (土)

小泉元首相が政界引退―見える「構造改革」路線の凋落

 小泉純一郎元首相が次期衆院選には出馬せず政界を引退することを表明したそうです。このニュース自体はどうでもいいことですが、マスコミに現れた世間の受け止め方には注目すべきものがあるように思いました。

 東京・神田神保町で古書店を営む男性(63)「定職のないフリーターや高齢者が生活のために本を売りにくる。こんなことは今までなかったよ」。「どれだけ日本を悪くしたか。引退は遅すぎるくらいだ」。

 同じく神保町で帰宅途中の東京都江戸川区のデザイナー(44)「壊すだけ壊し、道半ばで放り投げた感じ」。

 東京・西新宿のオフィス街で家路を急ぐ練馬区の会社員(50)「彼が首相時代にやったことのツケが今、全部回ってきてるじゃないの。医療費の負担増もそう」。

 同じく西新宿で立川市の会社員(50)「構造改革で生活は楽にならなかった。何をしてくれたのかしら。国民は浮かれすぎた」。

 東京・赤坂で港区の大学生(19)「人気はあったけど、政治家としての中身が今は何もない。辞めるべきだ」。

 大阪・ミナミの繁華街で知人を待っていた大阪市淀川区の飲食店従業員の女性(40)「良かった。あの人が今の日本を悪くした」。

 大阪市天王寺区の建築業の男性(54)「小泉首相時代に格差が広がり、庶民はしんどい思いをしている」。

 小泉元首相が実行した「構造改革」路線に対するこのような評価はついこの間までは聞かれなかったように思います。それが今はこのようにマスコミにも現れる訳ですから、ここにも「構造改革」が誤った政策であることの証明があると改めて思いました。

 実際、「構造改革」と称してやられたことは、派遣労働の自由化に象徴されるような「切り捨て自由の不安定雇用の増加」、医療・介護・年金などのどの分野にも現れているような「社会保障の切り捨て」、定率減税の廃止や保険料の値上げによる「庶民増税・負担増加」、他方で様々な減税による「大企業・大資産家の減税」といったことでした。纏(まと)めれば、「国民の税金・負担を増加させることによって、大企業の税金・負担を減少させる」という極めて単純な政策だったのです。その結果、国民1人1人の生活と人生がとてつもない困難を抱え込むことになり、しかも、そればかりでなくアメリカの経済が傾けばそれに連動して傾いてしまうような極めて弱い経済体質が作られてしまいました。

 「構造改革」が誤った政策であることは明白だと言うべきです。

 ところが、今朝の日経に依れば、麻生太郎首相は29日に予定されている所信表明演説で、(1)当面は景気対策(2)中期的には財政再建(3)中長期的には改革による経済成長、という3段階で日本経済の立て直しの取り組むことを表明するそうです。中長期的には「構造改革」を推進すると言うのです。言い換えれば、中長期的には「国民の生活をさらに困難なものにすることによって、大企業の利益を増やす」という政策を実行するということです。

 大企業には当たり前の責任を果たさせ、国民生活の負担と困難を減らし、家計・内需の増大を通じて強靱な日本経済を作り上げていくようにする以外に道はありません。

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 最初の引用の元になった毎日と朝日の記事を引用しておきます。

小泉元首相:引退へ 幕引きもサプライズ/有権者の評価、割れる(その2止)
(毎日新聞 2008年9月26日 東京朝刊)

 ◇「日本を悪くした」「引き際さすがだ」

 「日本を悪くした」「改革を期待していたのに」。元首相の突然の引退表明に、街行く有権者は冷淡な反応を見せた。一部には「引き際が潔い」という声もあったが、かつての人気は色あせている。

 夕方の東京・神田神保町。「定職のないフリーターや高齢者が生活のために本を売りにくる。こんなことは今までなかったよ」。神保町で古書店を営む男性(63)が明かす。「どれだけ日本を悪くしたか。引退は遅すぎるくらいだ」。帰宅途中の東京都江戸川区のデザイナー、山岸昭人さん(44)は「壊すだけ壊し、道半ばで放り投げた感じ」と首をかしげた。首相時代の支持率は高かった。「自分も小泉さんに期待した一人。改革を最後までやり遂げてほしかった」と残念がった。

 東京・西新宿のオフィス街。「もういいでしょ、辞めれば」。家路を急ぐ練馬区の会社員、小笠原郁子さん(50)は顔をしかめた。「彼が首相時代にやったことのツケが今、全部回ってきてるじゃないの。医療費の負担増もそう」。立川市の会社員、村上香代子さん(50)も「構造改革で生活は楽にならなかった。何をしてくれたのかしら。国民は浮かれすぎた」。

 東京・赤坂のラーメン店「九州じゃんがら赤坂店」。小泉元首相が訪れたことで知られる。「さすがだ。引き際が潔い」。食事に来ていた港区の会社員、照屋卓朗さん(28)は感心する。「実行力があった。改革による格差拡大が言われるが、政治家としてやるべきことをやったから。安倍(晋三)さん、福田(康夫)さんは何かやったかなあ」。だが港区の大学生、益田詩歩さん(19)は「人気はあったけど、政治家としての中身が今は何もない。辞めるべきだ」と冷めた表情で話した。

 ◇「拉致問題では積極的だった」

 神戸市中央区の主婦、中島丸子さん(48)は「小泉さんはワンマンだったけれど、『有言実行』ぶりを評価していた。拉致被害者の帰国が実現するなど拉致問題に積極的に取り組み、郵政民営化もやり通した。今後、復帰を望む声も上がるのでは」と話し、「麻生首相も小泉さんのように実績を残してほしい」と注文を付けた。

小泉元首相が突然の引退表明、関西の街で聞いてみると
(朝日関西版電子版 2008年9月25日)

 小泉元首相の突然の引退表明に街でも驚きが広がった。

 大阪・ミナミの繁華街で知人を待っていた大阪市淀川区の飲食店従業員の女性(40)は引退を「良かった。あの人が今の日本を悪くした」。大阪市天王寺区の建築業、江城進さん(54)は「小泉首相時代に格差が広がり、庶民はしんどい思いをしている」と言い切った。

 引き際を評価する声も。広島市中区の商店街でかばん店を営む野口正美さん(60)は「小泉さんは中曽根、宮沢両元首相に引退を勧告したように、自身も潔く身を引いた。信念を持った人だ」と話した。

 神戸市中央区のJR三ノ宮駅近くで、帰宅途中の銀行員野口久己さん(52)=同市垂水区=は「仮に次の総選挙で民主党政権が生まれたとしても、政治は安定しない。政界再編が起きたら、小泉チルドレンに担がれて再登場するのではないか」とみる。

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