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2008年6月25日 (水)

映画「ぼくの大切なともだち」

 パトリス・ルコント監督。

 誰にでも安心してお勧めできます。「髪結いの亭主」などとは異なり、誰にでもよく分かる映画でした。「親密すぎるうちあけ話」(5月16日の記事)にしろ、ルコント監督の最近の作品はそうなのでしょうか。

 「髪結いの亭主」のような衝撃的な作品ではありません。極端に言えば、山田洋次の寅さんが好きな人は、さらに、ともかくちょっと泣けるような感動できる映画が好きな人は、誰でも感動できる作品だと思います。

 ルコント監督自身、インタビューに答えて、「心地良かったですよ。深刻すぎる作品はもう作りたくなかったので、そんなのは人生だけでたくさん・・・。パリが舞台とはいえ素朴な人たちが登場し、地方的な響きを奏でる親密な友情の物語に浸れることは喜びでした。集大成ではありませんが、私のインスピレーションの多くをこの作品の中に見出すことができます」と語ります。

 泣かせるために作っていることがあからさまに分かる三流映画でも泣いてしまう僕は、当然後半部分では涙が自然と流れてきました。

 「あなたには親友がいますか」、「あなたには友達がいますか」、「あなたの親友(あるいは友達)は誰ですか」なんて問いを、物心付いた頃から自分で自分に突きつけて1人で勝手に困っていた僕は、それなりに興味深く、今更ながら身につまされた映画でした。

 ルコントですから、当然登場人物の服装や室内、レストランの室内などのセンスがいいです。最後の雲がいっぱいあるけど晴れてるといったパリの空の風景もいいです。映画を見てるとどんないい映画でもエンドロールではさっさと立ち上がって出て行く無粋者がいるのですが、この映画では1人もいなかったのが印象的でした。

 ついでながら、パンフレット中にあるインタビュアーの「もうすぐ映画界から引退するそうですね。この映画によって気が変わることは?」という問いに、「私は今でも映画作りが大好きですが、新鮮さを失う前に引退したいのです。『髪結いの亭主』のアンナ・ガリエナが愛は永遠ではないと気づいて身投げしたように・・・。今後3本より多くの長編は撮らず、何を撮るかわかってます。決意を公表したのは自分自身に誓いを守らせるためです」と答えています。

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