映画「光州5・18」(追加)
キム・ジフン監督。
光州事件そのものを正面から扱った初めての映画、ということで見てきました。しっかり描いてあると思いました。
そればかりでなく、娯楽作としてもとても楽しめるものでした。今上映中であれこれ書かない方がいいと思いますが、ともかく「ブラザーフッド」のようなつもりで見て外れないと思います。
ただ、この娯楽性を求めたが故でしょうが、若干メロドラマ、アクション映画に傾きすぎの嫌いがあります。たとえば、歴史性ないし批判性を強めることによってリアリティをより確かなものにし、娯楽性に繋げていく手法もあるのではないかと思います。
韓国映画は、こういう現代史に属する最近の事件をもタブーにせず描ける土壌があるからこそ、色々と面白い作品が出てくるのだと思います。これに限らず、韓国映画を見ていると、日本映画では監督なり脚本家なり原作者なりがこの辺りのことを無意識ながらもタブーにしているからこそ、つまらない映画がいつまでも量産されるのだと思います。別に政治的なものを主題にするか否かに関わりありません。
アン・ソンギがとてもいい味を出してると思いましたし、ヒロインのイ・ヨウォンもとてもいい感じです。イ・ヨウォンさんは、「子猫をお願い」の証券会社に勤める上昇志向の強いOL役をやった人だそうですが、「子猫をお願い」では、ペ・ドゥナさんにばかりに目がいっていたので、気付きませんでした。本作では「子猫をお願い」とは全く違う役柄です。
ついでながら、「子猫をお願い」は、女性の友人を含めて誰からも賛同を得られませんでしたが、僕はいい作品だと思います。
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コメント
はじめまして。
昨日、ようやく、この映画を見ました。
アン・ソンギさんの名前は聞いたことがあったのですが、今まで彼が出ている映画を見たことがなく……、鶴瓶サンや文珍サンばかりを見ていたところに、米朝師匠の落語を聞いて衝撃を受けたような、そんなところでございます。
イ・ヨウォンさん、見たことがあるな、と思ったら、「子猫をお願い」に出てはったとは!私も、ペ・ドゥナと、”双子ちゃん”だけが印象に残っていたので、記憶の中で埋もれていました。すごく立派な女優さんになってはって、感心してます。
層が厚いですね、韓国の芸能界も。
投稿: デルタ | 2008年5月27日 (火) 00時05分
デルタさん、初めまして、それにコメントをありがとうございます。
デルタさんの記事を読ませて頂きました。丁寧に見てらっしゃらいますね。そこで紹介されている「あなたになら言える秘密のこと」なども見てみようと思います。
これからもよろしくお願いします。
投稿: saru | 2008年5月27日 (火) 13時39分