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2008年2月25日 (月)

イージス艦衝突事件、問題の核心は「あたご」の「自動操舵」

 イージス艦「あたご」が漁船「清徳丸」に衝突し沈没させた事件を巡って、自衛隊と政府・防衛省が、いかにも「清徳丸」に責任があるかのような情報を小出しにし、撤回したり居直ったりしてひんしゅくを買っています。「あたご」艦長の舩渡健・一等海佐への事情聴取もまだ行われていません。

 自衛隊は、「『あたご』が『清徳丸』を発見したのは衝突2分前だ」、「『あたご』の見張り員が『右方向に緑の灯火を見た』」、「水上レーダーでは小型船が映らないことがある」、「『清徳丸』と衝突する直前、短い警笛(汽笛)を5回鳴らした」、等々と述べています。

 これらの発言がすべて嘘であることは、他の様々な証言からすでに明らかだと言っていいと思います。

 しかし、問題の核心は、世界でも3本の指に入るこの混み合った海域で、「あたご」がずっと「自動操舵」で進んでいた点にあると思います。事故を起こそうが起こすまいが、この事実にこそ自衛隊の考え方、従って自衛隊がいったい何のためにあるどういう組織であるのかが如実に表れていると思うからです。

 すなわち、自衛隊は決して「国民を守る・その安全を守る」ためにあるのではないということです。「国民を守る」ことを考えて自衛隊があるのなら、このような混み合った海域で「自動操舵」で運転を続けるなどということは決してないでしょう。

 これは都心の混み合った道路で、大型トラックがスピードを緩めることなくひたすら直進を続けるのと同じことです。このような運転をするトラックがあるでしょうか、あるいはこのような運転をしていいのでしょうか。いい訳がありません。必ず事故を起こし、人の死を招くのは必定だからです。もしこのような運転をすれば、結局殺人罪で処罰されるのは明らかなことです。「国民を守る」なんて大上段なことを言わなくても誰もこんなことはやりません。

 しかし、イージス艦「あたご」はこれをやりました。しかも、「国民を守る」と一貫して大声で叫びながら、これをやったのです。

 自衛隊は「国民を守る」ためにある、ということが、いかに空々しい嘘であるかが、これで実証されたと言っていいと思います。

 では、自衛隊はいったい何のためにあるのか。

 政府が何らかの軍事政策を実行したいと考えているから、そのためにあるのでしょう。そして、その軍事政策が、国民に納得してもらえるようなものでないから、「国民を守る」ためなどと嘘を言わざるを得ないのでしょう。

 そうすると、自衛隊がこれからも存続を認められるためには、この軍事政策が必要な正しい政策だということを国民に納得させるか、あるいは今は嘘に過ぎない「国民を守る」ということを、本当にそうするような組織に抜本的に改造しなければならないことになります。

 とまれ、「あたご」が「自動操舵」で運転していたこと自体が、最大の問題点であることを忘れてはならないと思います。自衛隊と政府・防衛省がせいぜい見張り員の不注意の問題にしようと画策していると見られるのでなおさら重要だと思います。枝葉末節にとらわれないようにしないとごまかされます。

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» イージス艦衝突事故で問われる日本の民度 [アフガン・イラク・北朝鮮と日本]
・イージス艦事故:船の進路は?あたご乗組員は「緑灯視認」(毎日新聞)  http://mainichi.jp/select/jiken/atagocollision/news/20080220k0000m040184000c.html ・漁協側が会見、自衛隊側説明に反論(TBS)  http://news.tbs.co.jp/20080221/newseye/tbs_newseye3785551.html ・イージス艦の回避義務濃厚 漁船左舷を直撃 海保調査(朝日新聞)  http://www.as... [続きを読む]

» なぜ、回避行動をとらなかったかーイージス艦 [真実一路]
「相手がよけると思った」 イージス艦見張り員が供述  海上自衛隊のイージス艦と漁船の衝突事故で、衝突12分前に漁船の灯火を視認しながらレーダー担当らへの伝達を怠った見張り隊員が、第3管区海上保安本部の事情聴取に「相手がよけると思った」という趣旨の供述をしていることが24日、分かった。3管本部は、当直士官やレーダー担当らも漁船団の接近を認識しながら危険と判断せず、衝突1分前まで自動操舵による直進を続けていた可能性があるとみて、詳しく事情を聴く。 (引用終わり) …………………………………………………... [続きを読む]

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