映画「武器なき斗い」
山本薩夫さんの1960年の作品。
生物学者でありながら、1928年2月20日の第1回普通選挙で日本最初の無産政党代議士となり、治安維持法改悪に真正面から反対したため、40才をまもなく迎えようとする翌年3月5日にテロリストに殺害された山本宣治氏を描いた作品。
東京帝国大学を卒業して1920年から京都帝国大学ならびに同志社大学で講師をしていたのですが、初めて治安維持法が適用された1925-1926年の学連事件で教職を追われ、以後労働・農民運動に一層尽力することになります。
この作品は、この学連事件前後から殺害されるまでの山本宣治氏を描いています。
山本薩夫さんらしい、視野が広くかつ目配りの利いたリアリズムで描かれ、とても感動的です。強い共感を覚え鼓舞されます。
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