映画「殯(もがり)の森」
とても味わい深い作品。テレビの録画で見たのですが、2日続けて2回も見てしまいました。
生死を超えて人がつながりの中で生きていることを思わせてくれます。何者にも代え難い大切な人の死を抱えて生きている主人公2人が、その抱える死者とは無関係に心を通わせ始め、最後にはその死者をも含めてつながっていきます。その感動と充足感の中で映画は終わります。
前半、ドキュメンタリーのような場面が随所に見られ、その中からフィクションが立ち上がっていきます。独特の雰囲気で面白い。
映像が美しい。固定カメラによる誰もが美しいと思う映像もありますが、手持ちカメラによる映像も味があります。
音・音楽もいい雰囲気を作り出しています。
主人公2人を演じる尾野真千子さんとうだしげきさんもいい味を出しています。うだしげきさんは素人だということですが、たぶんそれが独特のいい味を出しているのでしょう。尾野真千子さんは、僕は初めて拝見したのですが、もしかしたら結構幅広く演じられる役者さんになれるのかもしれません。ちょっと期待しておきます。
ネット上で感想を見ると、こてんぱんに叩く感想が非常に多い。「ひとりよがりの映画」、「薄っぺらな死生観」、「表層的な認識・理解」といったことらしいのですが、僕にはそうは思えません。むしろそういう感想を抱く人の方が、薄っぺらな認識・理解に基づくひとりよがりの固定観念にとらわれているのではないかと思えます。
いろんなブログに感想が書いてありますが、以下にリンクした記事とそこへ寄せられたTBが参考になると思います。
サーカスな日々「mini review 07265『殯(もがり)の森』★★★★★★★☆☆☆」
良い映画を褒める会。「『殯(もがり)の森』(2007)河瀬監督自身、二度目のカンヌ映画祭受賞作品。」
公式HPはここ。
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