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2008年1月14日 (月)

「ねじれ国会」論は愚論!

 新テロ特措法が衆院での再議決という与党の暴挙によって成立したので、再び「ねじれ国会」が問題視されています。この「ねじれ国会」論とは、衆院では与党が過半数を占め、参院では野党が過半数を占めるため、衆参で異なった議決がなされ法律が成立しないことを問題視する主張です。

 こんな主張がおかしいことは今更言うまでもないとも思うのですが、メディアでは何かが起こるたびにしつこく登場するので、やっぱり一言言いたくなってしまいます。

 確かに、日本は法治国家ですから、政治は法律に基づいて進められ、従って法律が成立しなければ政治は進みません。政治が進みさえすればそれは良いことだと考えるのなら、法律が成立すれば政治が進むからそれは良いことであり、法律が成立しなければ政治が進まないからそれは悪いことだということになります。

 しかし、現実の政治の実際では、法律が成立したりしなかったり、また政治が進んだり進まなかったりするのは、その法律や政治の中身が問われてのことです。中身を問わないまま成立・進行の善し悪しが主張されることは実際にはあり得ません。政治が進みさえすればその中身は何でも良いなどとは誰も思ってないでしょう。

 上述の「ねじれ国会」論は、この政治の中身こそが問われて政治が様々に展開していくという、政治の現実・実際を無視して初めて成り立つ主張です。現実の政治では政治の中身が問題にされているのに、「ねじれ国会」論は政治の中身を問題にしません。まさに観念論・机上の空論と言うべきもので、大の大人が真面目に主張できるような代物ではないと思います。

 現実の政治に即して見るならば、実際に起こっていることは、政府・与党提出の法案の成立が困難になり、政府・与党が進めようとしている政治が阻まれているということです。それは、昨年7月29日の参院選で、国民が自らの意思で政府・与党の政策を選択しなかったからです。

 すなわち、国民がその意思で政府・与党の政策を選択せず、その結果政府・与党の政治が進められなくなっているのです。逆から言えば、国民の意思通りの政治が進められているのです。

 国民の意思通りに政治が進行して何が悪いのでしょう。何が問題なのでしょう。これは国民主権・民主主義の国にあってはむしろ当然のことです。政治は国民の意思と利益に即して進められねばならないのです。「ねじれ国会」論は、結局はこの国民主権・民主主義の国家体制を否定するものであり、独裁政治や専制政治を望むのでない限り主張してはならない、まさに「愚論」!と言うべきです。

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政治1(日本01)」カテゴリの記事

コメント

 人間の好みも多様化している、国会でも3つ以上の政党が議席を置いているというのに、そんな現状の中で

「自民か、民主か」と二大政党中心の政治報道に腐心しているマスコミ自身が「ねじれ」ている

と私は思います。

~たしかな野党 支え続けて 上げ潮めざす!~

 嶋さん、コメントをありがとうございます。

 ホント、マスコミこそがねじれてますよね。

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