映画「白い馬の季節」
たまたま見た「モンゴリアン・ピンポン」、「天上草原」の流れで見てきました。いい映画でした。
実はモンゴルを扱ったドキュメンタリーで、草原の砂漠化、市場経済の波などの影響で、遊牧が不可能になってきているという知識を得ていたところ、上記2作では青々とした草原が出てきて、ちょっと驚いていたのですが、この「白い馬の季節」では、砂漠化等で遊牧が不可能になり、町へと追い出される家族の苦悩を描いています。その姿に自然と共感させられます。日本の入会権の問題や、農業の問題とも重なって見えます。
妻が生活のために羊の皮やヨーグルトを売る場面で、自分から値段を付けられないのが印象的でした。
また、パンフレットを読んでもほとんど触れられていませんが、華南出身で町から逃げてきたという設定のツァオの、ヨーグルトを売る妻への親切と恋が妙に印象に残りました。ツァオの求愛をきっぱりと断りながら、しかしその幸せを祈ってヨーグルトを撒きながら見送る妻の姿も印象的でした。描かれる厳しい現実とそれを逆手にうまく立ち回る人物の中にあって、救いを感じさせる人物でした。
この監督やキャストの作品はまた見てみたい。
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