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2007年11月26日 (月)

カルロス・スペイン国王のチャベス・ベネズエラ大統領への「黙れ」発言をめぐって

 どういうことか今一つ分からなかったのですが、真相が見えてきました。しんぶん赤旗と朝日の記事を引用しておきます。

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2007年11月25日(日)「しんぶん赤旗」

ベネズエラ大統領への「黙れ」発言めぐり
中南米諸国忙波紋広がる

 チリの首都サンティアゴで十日まで開催されていたイベロアメリカ首脳会議で、スペイン前首相への非難を続けたベネズエラのチャベス大統領に、同席していたスペインのカルロス国王が「黙ったらどうか」とたしなめた出来事が中南米諸国で引き続き波紋を広げています。(メキシコ市=松島良尚)

 この会議は中南米各国とかつての宗主国スペインの首脳が参加して毎年開いているもの。今回はチャベス大統領がスペインのアスナール前首相が二〇〇二年四月にベネズエラで起きたクーデターを支持したことをとりあげ、「ファシスト」と批判しました。これにスペインのサパテロ首相が「民主的に選出された前首相に敬意を払うべきだ」と反論。チャベス大統領が同首相の発言をさえぎって批判を続けたため、カルロス国王が「どうして黙らないのか」と二度にわたって制止しました。

 この場面は当初ルールを無視したチャベス大統領の乱暴な発言として批判されました。しかし、発言の内容が明らかになるにつれ、中南米の反応に微妙な変化がでています。

 アスナール氏が首相在任中、ベネズエラでのチャベス大統領の追放を狙ったクーデターを支持したことは公然の事実。当時のアスナール政権は、ブッシュ米政権との共同声明で、一時成立したクーデター政権を事実上承認しました。

 アスナール首相の国民党はブッシュ政権のイラク戦争を積極的に支持。国民の反発をうけて〇四年の総選挙で敗退しました。アスナール氏はその後、国民党のシンクタンク「分析・社会研究財団」(FAES)のトップに納まり、中南米諸国を回って、ベネズエラやボリビア政権の社会改革は「危険な動きだ」と反対を訴えています。

 こうした干渉的な言動にボリビア政府をはじめ中南米諸国から反発が広がり、関連してスペイン国王の「黙れ」発言への冷ややかな見方が紹介されるようになっています。

 メキシコ紙レフォルマは、「国王は、誰でも黙らせることができた十五世紀にいると考えている」(ボリビア社会主義運動のトリコ下院議員団長)、「チャベス大統領が主張する中南米のビジョンに共鳴する大統領もいる」(チリ社会党のシルバ中南米担当責任者)などの声を紹介しています。

チャベス大統領、怒られても「私は黙らない」(朝日電子版 2007年11月15日08時27分)

 「なぜ私を黙らせられないか? スペイン王室はラテンアメリカの先住民に500年間、『黙れ』と命じ続けた。先住民は首を切られ、黙らせられてきたからだ」。ベネズエラのチャベス大統領は13日、先に開かれた会合の席上、「黙りなさい!」と自らを一喝したスペインのフアン・カルロス国王を非難した。

 チャベス氏は10日、中南米諸国と旧宗主国のスペイン、ポルトガルによるイベロアメリカ首脳会議で、スペインのアスナール前首相を「ファシスト。蛇よりも非人間的だ」と厳しく批判した。「民主的に選ばれた首相に対し、敬意を払うべきだ」とクギを刺した同国のサパテロ首相に対しても文句を言い続け、業を煮やした国王から怒られた。

 ロイター通信などによると、チャベス氏は13日の記者会見で「国王と争うつもりはない」としながらも、一貫して国王を批判し続けた。

 中南米の欧米からの自立を提唱するチャベス氏。国王の一喝は南米の自立に対する王室のいらだちの爆発だとし、「国王は我慢したほうがいい。この大陸は変化しているのだから」と述べた。

 一方、スペイン紙「エルパイス」によると、同国や中南米の若者の間で国王の一喝が人気を集めている。インターネットでラップ調に編曲されたり、携帯電話の呼び出し音になったりしているという。

チャベス大統領、謝罪要求 「スペインと関係再考も」(朝日電子版 2007年11月15日10時38分)

 ベネズエラのチャベス大統領が10日の首脳会議で不規則発言を重ね、スペインのフアン・カルロス国王に一喝された問題で、チャベス氏は地元メディアに14日、「国王は両国関係を傷つけた。謝罪すべきだ」と述べ、謝罪がなければスペインとの外交・経済関係を見直すとの考えを示した。

 チャベス氏は中南米諸国と旧宗主国との首脳会議で、スペインの右派アスナール前首相を「ファシスト」などと非難。業を煮やした国王に「黙りなさい」と怒られた。

 チャベス氏はこの日も「スペイン政府や国王はファシストを擁護した。ならば、根本的に関係を見直さざるを得ない」などと繰り返し非難。「スペイン系企業がベネズエラで何をしているか監視する」とも述べた。

 スペイン紙「エルパイス」によると、ベネズエラの銀行業界では、スペイン系のBBVA、サンタンデルの両行が25%のシェアを占めている。チャベス氏は首脳会議の場でも両行を批判しており、今回の発言は、両行を狙い撃ちした措置を示唆したものとみられる。

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