« 教科書調査官・照沼康孝氏は「新しい歴史教科書をつくる会」の伊藤隆氏の紹介 | トップページ | 「自公政権」と「自民党政治」の延命を促進した小沢一郎氏と民主党 »

2007年11月 6日 (火)

民主党は、小沢氏ではなく、国民に顔を向けなければならない

 小沢氏が4日に民主党代表の辞任を表明し、民主党の役員会は5日、慰留することを決めました。

 小沢氏はもちろん、民主党は一体何を考えているのでしょう。

 小沢氏が辞任を表明したのは、福田氏との間で自民・民主の「大連立」を合意しながら、それが民主党の役員会で受け入れられなかったからです。民主党として受け入れられない政治活動(「大連立」)をする人物を党首に引き留めようとするのは、明らかに矛盾した行動です。これでは小沢氏のみならず、民主党自身が「大連立」の方向性を幾分なりとも「是」としたことになります。

 しかし、今日の政界における民主党の地位は7月29日の参院選において、「反自公」を掲げる民主党に国民が票を投じたからできたものです。ところが、「大連立」は、この「反自公」の公約を、真正面から踏みにじるものです。

 従って、民主党がなすべきは、福田氏との「大連立」の合意によって、参院選で示された国民の信頼を裏切った小沢氏を、厳しく批判することのはずです。このような明白かつ重大な誤りをもう2度と起こさないように、小沢氏を厳しく弾劾し、誤りを認めさせなければなりません。

 一体、民主党は「大連立」すなわち「自民党との連立」を正しいと考えているのか、誤りと考えているのか。

 「正しい」のであれば、参院選で掲げた「反自公」の「対決姿勢」は単に選挙目当てのポーズだったことになり、2005年9月11日に「郵政選挙」で国民を騙した小泉元首相と同じだということになります。

 「誤り」だと考えるなら、「反自公」の公約を国会で具体的に実行していくべきです。裏切った小沢氏を徹底的に批判し、民主党は2度とこういうことをやらないようにすべきです。

 小沢氏を「慰留」する行為は、「大連立」を「正しい」とする行為です。

 口先で「大連立」を否定しても、小沢氏を党首に「慰留」するのでは、筋が通りません。

 単に論理の上で筋が通らないというだけでなく、実際の行動として筋が通らないのです。

 実際、民主党の鳩山由紀夫幹事長は、自民党との政策協議に応じる意向を表明しています(日経6日付)。「自民党との連立」に1歩踏み込もうとしているのです。

 しかも、一般的な自民党との政策協議というだけでなく、今まさに最大の焦点となっている自衛隊の海外派兵問題で政策協議に応じようとしているのです。鳩山氏は5日、記者会見で「自衛隊派遣の問題に限った政策協議は必要な部分もある」と語りました。町村信孝官房長官は、この発言に答える形で「基本法(自衛隊派兵恒久法)の協議の前に新テロ対策特別措置法の成立が最初にくるべきだ」と述べました(しんぶん赤旗6日付)。

 今民主党は、小沢氏と、その先にある自民党の方ばかり見ています。民主党が顔を向けるべきは、今の民主党を作り出した国民のはずです。国民の方を向こうとしない政治家がどうなるかは、安倍晋三前首相がその人生を賭けて実証して見せてくれたばかりです。

Banner←励みになりますのでクリックお願いします

« 教科書調査官・照沼康孝氏は「新しい歴史教科書をつくる会」の伊藤隆氏の紹介 | トップページ | 「自公政権」と「自民党政治」の延命を促進した小沢一郎氏と民主党 »

政治1(日本01)」カテゴリの記事

政治2(日本外交1)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/190737/16994977

この記事へのトラックバック一覧です: 民主党は、小沢氏ではなく、国民に顔を向けなければならない:

» 民主党版 「天の岩戸」 [社民党躍進を祈るブログ]
小沢代表辞意:鳩山幹事長「今日中に決着させたい」(毎日 2007/11/6) プッツンして辞意を表明し、自党をこき落とした小沢代表を引き留めるのですか?また、引き留め工作に小沢氏が軟化してしまうのですか?余りの茶番劇に目を覆いたくなります。政治家の言葉がこんなにも薄っぺらいものになってしまたのでしょうか?民主党には人材がいないのでしょうか? 民主党の政治家の皆さんは目を覚まして下さい。自分の選挙の勝ち負けではなく、国民を向いて考えて頂きたいと思います。例え小沢氏がどんなに選挙戦術に優れ、誰よりも... [続きを読む]

» 民主共産大連立構想 [BLOG BLUES]
雲をつかむような話ではない。共産党の議席が30位あれば、 が然、現実味を帯びるのである。現にいま、自公連立でしょ。 イチローくんがあーだ、フクダくんがこーだと言う前に、 自分はどーだ、それを考えようじゃありませんか。政治の主人公は、 イチローくんでもなければ、フクダくんでもない。僕であり、あなたなのだから。 しんどいこっちゃが、引き受けないとね。民主主義は、実体化しない。 で、僕は、民主共産大連立構想。これを実現するには、 述べたように、先ず、共産党を躍進させなければならな... [続きを読む]

» 「大連立」と報道の問題 [JCJ機関紙部ブログ]
 福田総理、小沢代表の党首会談から、「大連立」の話し合い、小沢代表の辞任表明、民主党の慰留工作と政界はめまぐるしく動いています。  JCJ機関紙「ジャーナリスト」11月号は、11月16日が締め切りで23日に会員・読者に発送という予定ですが、この動きをどう捉えて記事を出すのか、相談中です。  月刊で紙面に限りがありますし、マスコミ報道と同じような記事を出してもしょうがない。コラムなどもあり全く触れないこともないと思いますが、JCJ機関紙で記事を出すとしたら、どういう観点で記事を依頼するか、... [続きを読む]

» 『政治に無関心でいられるが、無関係ではいられない』by日本共産党大阪市議会議員 [嶋ともうみ☆たしかな野党を応援し続ける勇気を!]
 私は特に、瀬戸一正(せと・かずまさ)議員のファンというわけではないのですが、 [続きを読む]

» 小沢氏;自民党政治を維持しようとした。 [花・髪切と思考の浮游空間]
連立持ちかけ 首相「あうんの呼吸、そんな感じ」(朝日新聞)一夜あけて考えるのは、権力を維持するための並々ならぬ執着のことです。以前に権力維持の安定装置という言葉を私は使いましたが、そのことです(参照)。小沢氏の姿勢からも、もちろん自民党・福田首相の姿勢でも、そして影で動いているといわれる連立推進論者たちの動きから、そう思うのです。小沢氏がいみじくも語ったように、それは別の言葉でいえば二大政党制という枠組みにおいてです。そう思うのは、この二大政党制を、いま権力を有する勢力にとっては権力維持のための安定... [続きを読む]

« 教科書調査官・照沼康孝氏は「新しい歴史教科書をつくる会」の伊藤隆氏の紹介 | トップページ | 「自公政権」と「自民党政治」の延命を促進した小沢一郎氏と民主党 »

最近の記事

カテゴリー

2018年7月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のコメント

興味のあるHP・Blog

無料ブログはココログ