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2007年11月 6日 (火)

映画「モン族の少女 パオの物語」

 とてもいい映画でした。実話に基づく短編小説が原作だそうですが、原作がまずいいのだと思います。実話に基づいてますから、最後に映画で撮られた物語のその後が一言触れられますし、モデルになった当人も登場します。

 ベトナム北部、中国との国境に近い険しい山岳地帯が舞台で、そこに生きる少数民族モン族が描かれます。この美しい風景と厳しい生活が描かれます。僕がほんの小さい頃に見た両親の田舎の風景と少し重なって見えることもあります。

 しばらく前に見た、中国奥地の一妻多夫制の残る少数民族のドキュメンタリーも思い出しました。30歳前後の兄弟2人で1人の妻と暮らしています。それがその村ないし民族の今も残る習慣なのです。それでいいのかと問われた兄弟の1人は、それぞれに家庭を築く生活の余裕はないと答えます。

 険しい自然と生産力の低さから来る生活の厳しさ、それを背景にした上での、子どものできない妻の理不尽な境遇。子供を産むために、その夫婦の間におかれた女性のやはり理不尽な境遇。生まれた女の子(主人公パオ)の複雑な心理と境遇。その理不尽さを運命として受け入れざるを得ないながらも、自己の人生を押し出していくそれぞれの女性達。

 その全体に感動を受けながら、考えさせられます。

 パオ役のドー・ティ・ハーイ・イエンの知的で強い意志を感じさせる目に惹き付けられます。

 ホームページはここ

 監督のゴー・クアン・ハーイのインタビューがここここにあります。

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