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2007年11月 7日 (水)

「自公政権」と「自民党政治」の延命を促進した小沢一郎氏と民主党

 昨日、小沢一郎・民主党代表がその辞意を撤回したそうです。いつまでも駄々をこね続ける子どもに対して、できの悪い親や周りの大人がが必死で機嫌を取っているような、茶番でした。

 しかしこれは、「茶番」と言って済ませられない、日本政治の変化を生み出しました。

 まとめて言えば、自民・公明が行う政治を正当化し、その政権の延命を促進したのです。参院選で示された民意に明らかに真正面から反する政治の変化です。小沢一郎氏とそれに追随する民主党が犯した「犯罪」です。

 具体的には今朝のしんぶん赤旗の論説がうまくまとめてくれています。僕なりにまとめさせてもらうならば以下のようになります。

 第1に、新テロ特措法案審議と共に、自衛隊派兵恒久法の論議を前に進めました。

 自民党の伊吹文明幹事長は、福田・小沢密室談合を評して「ある意味では大きな成果があったのではないか。政策協議ができる雰囲気を総裁につくっていただいた」と述べました(5日)。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は「自衛隊派遣の問題に限った政策協議は必要な部分もある」と述べました(5日)。

 町村信孝官房長官は「関係政党間で政策協議をするテーマであることは間違いない」と応じました(5日)。

 自民党の大島理森国対委員長は「次期国会では(派兵恒久法提出が)あるかもしれない」とまで述べています(4日)。

 この派兵恒久法は、もともとアメリカの要望でした。

 今年の2月16日付の第2次アーミテージ報告は、「日本への勧告」として3番目に「一定の条件下で日本軍の海外配備の道を開く法律( それぞれの場合に特別措置法が必要とされる現行制度とは反対に) について現在進められている討論も、励まされる動きである。米国は、情勢がそれを必要とする場合に、短い予告期間で部隊を配備できる、より大きな柔軟性をもった安全保障パートナーの存在を願っている。(The ongoing discussion regarding legislation that would allow for the overseas deployment of Japanese forces based on certain conditions (as opposed to the current system, which requires ad hoc legislation in every case) is also encouraging. The United States wishes to see a security partner with greater flexibility to deploy on short notice when the situation warrants.)」と述べています。

 第2に、憲法改定の動きを前進させました。

 福田・小沢密室談合が開かれた翌日の10月31日、開店休業中だった自民党の憲法審議会が再開されました。

 これに関して町村信孝官房長官は「(改憲についても)もっと議論しようという雰囲気づくりができれば大変建設的なことになる」と述べました。

 また、憲法審議会関係者も「『テロ対策』をめぐって民主党との間で憲法論議が起これば、(始動していない)国会の憲法審査会の立ち上げのきっかけになる」と述べています。

 要するに、福田・小沢密室談合をきっかけに恒久法・改憲路線とでも言うべきものが動き始めたのです。もちろん、この「大連立」騒動はより広く波紋を広げていくでしょう。しかし、当面の直接の結果がこれです。

 どんな「犯罪者」にも「更生」の可能性はあるはずです。密室談合も派兵恒久法も改憲も誤りであることを真正面から明確に認め、国民・主権者の民意を深く汲み取った政治を実現していくことを誓い実行することが、参院選で国民から課された小沢一郎氏と民主党の義務です。

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コメント

はじめまして。
今般の「小沢大連立劇場」は、政治ブログだけではなく、ブログシーンをにぎわしました。
しかし多くは、3流週刊誌並みの、
仕掛けがどうだの、ナベツネがどうだの・・・政局の現象の覗き見趣味的なもの。
ブログは多分に覗き見趣向があり、その手に読み手も訪問します。
しかし政局は、政治的意図と政策的意図があってのこと、どういう政治意図があるかを抜きに語るだけでは、彼らを利し、今回のように自民を救うと言うこともあるわけです。
その点、さるさんのようにきちんと、派兵恒久法つくりで、憲法違反の更なる路線で、アメリカの戦争政策を支える国家外交政策への意図を明らかにして批判していくと言うのが、今の政治情勢の中で重要なポイントだろうとおもいます。
頑張ってください。

ブログで、その主張を拡げるのは難しいと思いますが、赤旗とは違う切り口語り口が求められます。
今回の騒動でも、かなりのブロガーの政治的スタンスが明らかになりつつあります。そうなると、読み手は「このひとは・・・」と政治的な色を決め付けてきます。
そうすると、アクセスが固定してきます。特に政治ブログなどのアピール性の高いものは、訪問者を常に求めるわけで、そうでなければ頻繁にTB掛け捲らなければ・・・。
長々すみません。
知人に議員が色々いますが、話も演説も赤旗のコペピが多くて面白くありません。自分の個性的な味付けで多様な切り口から政策と政治を語ることが求められていると思います。
ブログはそういう意味でも、練習の場になるでしょう。

私は障害福祉の現場から、政治を語ります。
失礼しました。頑張ってください。

 友さん、こんにちは、初めまして。

 コメントをありがとうございます。政局の覗き見趣味ではなく、また個性的・多様な切り口・語りでとのお考え、全くその通りだと思います。また、確かにブログはそのためのいい練習になります。

 時間と能力の制約があって、そううまくもいきませんが、できるだけ頑張りたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。そちらのブログにも時々お伺いしますね。

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