自らの政治介入をひた隠しにする文科省―沖縄戦「集団自決」日本軍強制削除問題
文科省が従来公表してきた日本史教科書の検定にかかわった審議会委員の名前を非公表にしているそうです。文科省自身が政治介入したことを認めているようなものですね。
今朝のしんぶん赤旗の記事を引用しておきます。
2007年10月22日(月)「しんぶん赤旗」
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沖縄戦「集団自決」についての教科書検定が問題になる中、文部科学省が従来公表してきた日本史教科書の検定にかかわった審議会委員の名前を非公表にしていることが二十一日までに明らかになりました。沖縄の県民大会実行委員会は政府への要請で、検定意見の撤回とともに教科用図書検定調査審議会の公開、透明性の確保などを求めています。文科省の対応はこれに逆行するものです。
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本紙記者は、「集団自決」が問題になった昨年度の検定審議会の第二部会(社会科担当)と同日本史小委員会の議事録を情報公開法に基づいて今年八月に開示請求しました。これに対し文科省は今月になって、委員の氏名を不開示とし、その部分を黒塗りした文書を提出しました。
以前の同様の開示請求に対して文科省は、委員名も含めて開示していました。委員名を不開示にしたのは今回が初めて。
同省教科書課は「(沖縄戦の「集団自決」についての)教科書検定をめぐる問題でマスコミから委員に対する取材が相次ぎ、中には自宅にまで来られたという例もあった。静ひつな環境を保つため、(第二部会の)委員名は今回不開示とした」と説明しています。
不開示は委員から意見が出たのではなく、同課として判断したものだといいます。同じ文科相の諮問機関である中央教育審議会では、現在も各部会ごとの委員名を公表しており、これとも矛盾する判断です。
第二部会以外の議事録の開示請求があった場合に委員名をどうするかについて同課は「今のところ分からない」としています。
検定審議会はすべて非公開。小委員会や部会の議事録には具体的な議論の内容はいっさいなく、日時や出席者名、教科書の受理番号、判定結果などしか書かれていません。委員名が不開示となった結果、実態がますます不透明になっています。
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