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2007年9月 4日 (火)

イラクで脱法的軍事行動を画策した佐藤正久・参院議員(自民党)、質問に答えず

20070713satoumasahisa  イラクに派遣された陸上自衛隊の指揮官だった佐藤正久氏(現在、自民党参議院議員)が、もしオランダ軍が攻撃を受ければ「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」、「巻き込まれない限りは正当防衛・緊急避難の状況は作れませんから。(略)日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれる」と述べて、イラクに派兵された自衛隊が違法な軍事活動にのめり込む計画を持っていたことを自ら暴露した問題で(8月13日の記事)、弁護士・市民グループがその事実と真意を問い質す公開質問状を同議員に送っていましたが、とうとう佐藤議員は回答しませんでした。

 自らが軍事力を手にして意のままになることをいいことにして、国と国民の安全を守るという軍人の根本義務に反する計画を持っていたことを消極的に認めたと言っていいでしょう。

 佐藤氏は、自衛隊ぐるみ支援で7月の参院選に自民党から当選しました。軍人としての基本的な規律すら守れないような者を、自衛隊が公務員・軍人の政治的中立性を踏み破って国会議員にしたのですから、ことは佐藤氏個人の問題に止まりません。

 自衛隊が、自ら自由に行使できる軍事力を頼みにして、政治を動かそうとしているという問題です。止めさせなければなりません。

 上記の写真は、7月12日に防衛省前で参院選の第一声を上げる佐藤氏の写真です。関連するしんぶん赤旗の記事を引用しておきます。

 また、質問状の提出者の1人である、杉浦ひとみさんのブログに詳しく書かれています。さしあたり以下の記事を参照。

9月4日付「佐藤正久氏問題報告 ~  回答に関する記者会見と今後」

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2007年7月11日(水)「しんぶん赤旗」

選挙の断面
“自衛隊ぐるみ”支援
元陸自イラク隊長の自民候補
隊員集めて「講話」連日

 参院選で自民党が比例代表の“目玉”候補の一人にかつぎだした元陸上自衛隊イラク先遣隊長の佐藤正久氏(46)。「誇りある国づくり」「時代に即した『新憲法』の制定」などの公約から見えてくるのは安倍自公政権による「恐ろしい国づくり」の“斬(き)りこみ隊長”的役割です。「自衛隊ぐるみ選挙」を追いました。

 こんな文書が部隊司令から隊員に「回覧」されています。

 「部隊長等各位」とあり、佐藤候補の決意、活動状況をつたえ、個人献金や「応援者の紹介」を求めたあと、こうあります。「正久を『タダヒサ』等読み間違えられるため、口座名を除き『佐藤』を漢字に、『まさひさ』を平仮名としております。ご了解下さい」。手の込んだ候補者名の駄目押しです。

 差出人は「佐藤まさひさを支える会」。

 回覧の冒頭には「司令」の印が押され、所属隊員名欄にサインが書きこめるようになっています。部隊関係者は「通常の業務で流されている」と言います。

 佐藤氏は、全国の駐屯地の体育館などに隊員を集めての「講話」に講師というかたちで連日のように立ち、全国二百五十の自衛隊施設中、二百カ所に足を運んで「票集めの斬りこみ隊長」(支える会役員)ぶりを発揮しています。

情報保全隊初代隊長も

 この露骨な「自衛隊ぐるみ選挙」を可能にする仕組みがあります。

 同会の組織図をみると、会長の山本卓眞氏は通信機メーカー大手の富士通名誉会長。富士通の防衛省からの昨年度受注額は四百四十一億円で第六位。山本氏は財界有数の「靖国」派で、日本の侵略戦争を肯定し、憲法「改正」を迫る「日本会議」副会長。「防衛庁は国防省に、自衛隊は三軍とすべき」が持論です。

 顧問は、歴代の防衛事務次官、統合幕僚会議議長が、相談役には歴代防衛庁長官が、代表幹事は三菱重工に天下りした陸幕長、幹事には陸海空自衛隊の各幕僚長など元高級幹部が勢ぞろいです。

 「遊説部」には、元陸上自衛隊中部方面総監らとともに「情報保全隊長」経験者の名も。日本共産党の志位和夫委員長が公表、国民的な批判を浴びている違法な国民監視活動を行っている「陸上自衛隊情報保全隊」の初代隊長で大手軍需企業、東芝に天下った人物です。

 「支える会」本部には、陸上自衛隊の全国五方面隊に対応した部があり、各方面隊の歴代方面総監や師団長経験者の将官が複数配置されています。

 海上自衛隊、航空自衛隊も同様に海将(補)、空将(補)などの元高級幹部がはりつき、防衛省の「背広」組には米軍再編の自治体対策で動いた元東京防衛施設局長などを配置しています。

 若手自衛官の間で相次ぐ自殺やサラ金被害などの不祥事対策で配置された「先任曹長伍長」経験者も連ねています。

 自衛隊トップから現場の隊員まで、文字通り防衛省、自衛隊あげての集票体制です。

現場の心は戦場の論理

 自衛隊はなぜ参院選に“参戦”するのか。自民党国防族や自衛隊に詳しい関係者が言います。

 「自民党が“ひげの隊長”として知名度の高い佐藤元隊長をかつぎだしたのは自衛隊員二十四万人と家族、OB票が目当て。さらに三菱重工から自衛隊グッズの土産店までいれれば三千社を数える納入業者の票は大きい。佐藤氏もイラク派兵時に十分な手だてもなく“戦場”にかりだされたことへの不満、要するに海外派兵するなら憲法も変え、十分に活躍できる装備や資金が使える本格的な派兵にすべきだという自衛隊・防衛省の言い分を国政に反映させるという思惑が一致した」

 自衛隊イラク派兵差止訴訟弁護団の川口創事務局長は佐藤氏がかかげる「現場の心を国政に」の危険性をこう指摘します。「佐藤氏の“現場”はイラクの戦場だ。この戦場の論理を国会に持ちこむことは海外での武力行使を禁じる憲法の論理を崩すことになる。安倍政権主導のこうした軍の暴走を決して許してはならない」

2007年7月13日(金)「しんぶん赤旗」

憲法に敵意
自民・軍人候補の第一声
東京・防衛省前

 十二日、東京・新宿区の防衛省正門前。出迎えた幹部自衛官らにむけて敬礼、国政への"転身"を語り支持を訴えたのは、ベレー帽に紺のサファリジャケット姿の元陸上自衛隊イラク先遣隊長、佐藤まさひさ自民党比例候補。「海外で戦争する国」をさけぶ異様な第一声となりました。

 森勉元陸幕長が「次の新しい"戦場"に送り出してほしい」とぶっそうな応援。佐藤候補の"後見人"とされる額賀福志郎元防衛庁長官もかけつけました。

 JR四ツ谷駅前の街頭演説では小池百合子防衛大臣が「省昇格とあわせて国際貢献活動が本来任務となり、自衛隊の任務がいよいよ重要だ。イラクで立派に任務を果たした、現場を知る佐藤候補に期待したい」。

 佐藤候補はイラクで外務省職員やオランダ軍が犠牲になったことにふれ、こぶしをふって絶叫しました。「集団的自衛権の解釈によって、友軍が倒れても助けることはできない。法的に問題があるが仲間はどんなことがあっても助ける。結果を出すのが現場だ」

 海外での武力行使を禁じる憲法を敵視し、国益の名でアメリカと肩を並べて戦争をする、"軍人の論理"をふりかざしました。

2007年8月17日(金)「しんぶん赤旗」

イラク派兵 「駆けつけ警護」発言
市民ら違憲と質問状
佐藤正久・自民参院議員

 元陸上自衛隊イラク先遣隊長でさきの参院選で当選した自民党の佐藤正久議員が、テレビの報道番組でイラク派兵時に事実上の「駆けつけ警護を行う考えだった」と発言した問題で十六日、弁護士や市民グループが「自衛隊法に違反するばかりか、憲法九条をないがしろにするものだ」として同議員と安倍自民党総裁らへの公開質問状と要望書を提出しました。

 佐藤議員の発言は十日のTBS系報道番組で、集団的自衛権に関する政府の有識者懇談会の議論についてコメントしたもの。

 佐藤議員は自衛隊とオランダ軍が近くで活動中に、「オランダ軍が攻撃された場合、何らかの対応をやらなかったら、自衛隊への批判はものすごいと思う」とした上で、「駆けつけ警護」についてこう語りました。

 「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」「巻き込まれない限りは正当防衛・緊急避難の状況は作れませんから。(略)日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれる」

 公開質問状は、発言の事実確認、同議員がイラクで予定していた「巻き込まれる」作戦を現在も肯定するのか、「巻き込まれ」は旧日本軍が中国東北地方の占領を開始する口実として実行した柳条湖事件をほうふつさせるが関東軍の暴走をどう評価するのか――の七項目。

 安倍総裁には、同議員の辞職勧告を求めています。

 公開質問状を提出した弁護士、市民グループのよびかけ人を代表して中山武敏弁護士らが同日、参院議員会館で記者会見し、「佐藤議員の発言は中国での関東軍の暴走、戦争拡大の教訓や、(海外での武力行使を禁じる)憲法、自衛隊法からも放置できない危険なもの。弁護士、市民ら百四十四人が賛同、佐藤議員に八月中に回答するよう求めている」と語りました。

解説
問われる防衛相の責任

 「駆けつけ警護」は、安倍自公政権が、歴代政府の憲法解釈として禁じている「集団的自衛権」の行使に向けた「有識者懇談会」で個別事例として検討している四類型の一つで、「PKO(国連平和維持活動)などで、外国部隊が攻撃された際の救出」問題です。

 四類型の検討は、米国の圧力を背景に、明文改憲の前にも、解釈の変更で行使を可能にし、「米国とともに海外で戦争する国づくり」を狙った議論です。

 佐藤氏は、参院選公示日の街頭演説でイラク派兵での体験をまじえ、「集団的自衛権の解釈で(オランダ軍など)友軍が倒れても助けることはできない。法的に問題があるが、仲間はどんなことがあっても助ける」と発言(本紙七月十三日付)してきました。

 今回の佐藤発言は、「有識者懇談会」が「駆けつけ警護」を容認したことを受けて、さらに一歩踏みこんだものです。

 選挙時には「巻き込まれ」作戦にまでは踏みこみませんでしたが、“日本の法律で裁かれる”という違憲・違法であるという認識をもっていた点では同質です。しかも重大なことは、応援にかけつけた小池百合子防衛相が同議員の発言を隣で聞いていた事実です。憲法の順守義務を負う閣僚としてその責任が問われます。(山本眞直)

2007年9月4日(火)「しんぶん赤旗」

「駆けつけ警護」発言
佐藤自民議員
質問に無回答

 元陸上自衛隊イラク先遣隊長で自民党の佐藤正久参院議員のテレビでのイラク派兵時の「駆けつけ警護」発言を違憲・違法として公開質問状を出していた市民・弁護士グループは三日、回答期限の八月三十一日までに同議員らから回答がなかったことを公表しました。

 問題の発言は集団的自衛権に関する政府の有識者懇談会の議論についてコメントを求められた同議員が、自衛隊とオランダ軍が近くで活動中に「オランダ軍が攻撃された場合」の対応をめぐって「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」など"超法規的行動"に出る構えだったことを明かしたもの。

 市民・弁護士グループは、国会議員として発言した以上、説明責任があり回答しないのは問題だ、と批判。十九日午後一時から参院議員会館第一会議室で院内集会を開き、「駆けつけ警護」発言にみられる自衛隊の海外派兵のあり方について討論します。

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