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2007年9月 7日 (金)

定期的に4野党国対委員長会談を開催、さらに共産・社民・国民新も参院で代表質問

 従来できなかった代表質問を、10日召集の臨時国会では、日本共産党、社民党、国民新党ともできることになりました。これは10議席未満の会派には本会議質問ができないとされる参院のルールの中で、民主党がその持ち時間を3党に割り振る形で実現します。6日、自民党が民主党の働き掛けに対し「前例にはしない」との条件で了承したため実現しました。これに先立ち3党は江田五月参院議長と西岡武夫参院議運委員長に、少数会派の運営参加と質問保障を申し入れていました。

 さらにこれに先立つ4日、久々に日本共産党も参加する4野党国対委員長会談が行われ、「政治とカネ」問題や税金のムダ遣い問題などの一致点での共同を進めていくことを確認し、定期的に4野党国対委員長会談を行っていくことで合意しました。

 これは、1月29日に、民主党が柳沢伯夫厚労相(当時)の「産む機械」発言での罷免問題をめぐる30日の野党党首会談を求めた際、共産党が小沢一郎民主党代表の事務所費疑惑問題での態度を確認した所、民主党は「(民主党の対応が)信用できないのなら、参加してもらわなくても結構です」と党首会談の申し入れを撤回してきたので、それ以来4野党国対委員長会談も実現してきてなかったものです。

 この問題では、民主・社民・国民新は、自民・公明が罷免に応じないことを理由に31日以降審議拒否の態度を取り、他方、自民・公明はそれに対抗して2006年補正予算案の単独審議・採決という行動に出ました。

 これに対して、日本共産党は、「国会はあくまでも審議の場でなければならない、審議を通じて問題が明らかにされ、解決されなければならない」という議会制民主主義の基本中の基本を実現していく立場から、民主・社民・国民新の審議拒否には同調せず、また自民・公明の単独審議・採決にも厳しく抗議して退席して同調せず、与野党国対委員長会談を呼び掛け、また単独採決された補正予算の補充質疑を提案して、「審議の場」としての国会の正常化に努力する態度を貫き、国会の正常化を実現しました(2月7日)。

 以上のような経過で4野党国対委員長会談がしばらく実現していなかった訳ですが、これからはこれが定期開催され、また条件付きながら代表質問が実現されることは、参院選で示された「構造改革」「戦後レジームからの脱却」「美しい国づくり」を拒絶するという国民意思を実現していくうえで、ささやかながら喜ばしい動きだと思います。

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 以下に関連するしんぶん赤旗の記事を引用しておきます。4野党国対委員長会談に関するもの、代表質問に関するもの、先の通常国会における与党単独採決に関するものの順です。

2007年9月5日(水)「しんぶん赤旗」

一致点での共同確認
4野党が国対委員長会談

 十日召集予定の臨時国会を前にした四日、日本共産党、民主党、社民党、国民新党の四野党国対委員長会談が国会内で開かれました。

 民主党の山岡賢次国対委員長は、「野党間でも意見の違いがあるが、お互いに認めあってやるのが当然だ」と述べ、今後定期的に四野党国対委員長会談を行っていきたいと述べました。

 民主党からの呼びかけを受けて出席した日本共産党の穀田恵二国対委員長は、「参院選で示された民意にこたえるために、一致できる点での共同をすすめ一歩でも国民の利益を実現するために努力したい」と表明。貧困と格差を拡大した「構造改革」「戦後レジームからの脱却」「美しい国づくり」をスローガンにした安倍政権の政治路線に対抗していく決意を述べました。

 会談で四野党は、遠藤武彦農水相の辞任などを受け、「政治とカネ」問題の徹底究明、税金のムダ遣いをただすなどの課題で共同をすすめていく立場を確認しました。

 これに先立ち、民主党の山岡氏と安住淳国対委員長代理が日本共産党の控室に就任のあいさつに訪れ、穀田氏と佐々木憲昭国対副委員長が応対しました。

2007年9月4日(火)「しんぶん赤旗」

共産党
少数会派の発言保障を
参院議運委員長に申し入れ

 日本共産党の小池晃参院議員団長、井上哲士国対委員長は三日、西岡武夫参院議院運営委員長にたいし、少数会派への、議院運営委員会の委員配分、本会議質問の保障について申し入れました。

 両議員は、議運委員会に少数会派の委員を割り当て、院の運営に意見を反映することや、本会議での重要法案の質疑を少数会派に保障することは、国民の多様な声を国政に生かし、参議院の役割を果たすうえで不可欠だとして、実現を求めました。これに対し、西岡委員長は「(議運委員会は)院全体のことを決定する。そういう意味では、ご主張について十分検討する」と述べました。

 さらに小池議員は「参議院選挙後、最初に行われる所信表明演説に対する質疑もできるようにしていただきたい」と要請しました。

2007年9月6日(木)「しんぶん赤旗」

参院
運営参加と質問保障を
共産・社民・国民 議長に申し入れ

 参院の日本共産党、社民党、国民新党の三会派は五日、共同で江田五月参院議長にたいし、少数会派の議会運営参加や質問の機会を十分保障するよう文書で申し入れました。これには、日本共産党から小池晃参院議員団長、井上哲士参院国対委員長が参加しました。

 申し入れは、議員が十人未満の会派にたいする議院運営委員会委員の割り当てや、本会議での質疑の保障を求めています。また、今度の臨時国会では、参院選や内閣改造以降初の首相の所信表明演説がおこなわれることから、当面は同演説にたいする質疑を保障するよう要請しています。

 山東昭子副議長とともに対応した江田議長は、「自分も小会派にいた経験があるので、ご苦労はよくわかる」とのべ、申し入れへの理解を示しました。そのうえで、「自分ひとりでは決められないことなので、議院運営委員長にもお伝えする」と述べました。

 三党は同日午後、西岡武夫参院議運委員長にも同様の申し入れをおこないました。

2007年9月7日(金)「しんぶん赤旗」

共産・社民・国民新も
参院で代表質問

 自民、民主両党の参院国対委員長は六日、国会内で会談し、十日召集の臨時国会で日本共産党、社民党、国民新党の三党にも代表質問の時間を割り当てることで一致しました。民主党が持ち時間を三党に割り振ります。民主党が働き掛け、自民党は「前例にはしない」との条件で了承しました。

 これに先立ち同日開かれた参院議運理事会では、日本共産党などの三会派が十議席未満の会派への議運委員の割り当てや本会議質問の機会の保障を求めて五日に提出した申し入れ文書が、議題として取り上げられました。西岡委員長は、今臨時国会での首相所信表明に対する本会議質問については「前向きに要請を受けたい」との意向を表明。各会派に検討を要請し、継続して話し合うとしていました。

2007年1月31日(水)「しんぶん赤旗」

柳沢厚労相の更迭要求と党の立場について
志位委員長が記者団に説明

 日本共産党の志位和夫委員長は三十日、国会内で、民主党、社民党、国民新党の野党三党による柳沢伯夫厚労相の更迭要求にたいする態度について記者団に問われ、党の立場を説明しました。

 志位氏は、野党三党による党首会談の後、柳沢厚労相の更迭問題で共同の申し入れを行うことで呼びかけがあったことを紹介しました。しかし、この更迭要求の中には、予算委員会が開かれる前までに更迭を求め、更迭に応じなかったら、予算委員会の審議を拒否するという国会戦術もセットになっていました。

 志位氏は「私たちは、柳沢大臣の暴言は、絶対に許すことはできない。罷免を強く求めていく」と強調。そのうえで「しかし、これが受け入れられないからといって、審議を拒否する態度は、私たちはとりません。私たちは、国会の中で徹底的に問題点を究明するという立場です。ですから、立場が違います。審議拒否がセットになった要求には同意できないと先方に伝えました」と述べました。

2007年1月31日(水)「しんぶん赤旗」

野党党首会談の経過について
市田書記局長が会見

 日本共産党の市田忠義書記局長は三十日、同日の野党三党による党首会談の経過と、日本共産党の考え方について説明しました。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長から、野党党首会談の提案が市田氏にあったのは、二十九日の午後三時。鳩山氏は、事務所費問題など「政治とカネ」の問題と、柳沢伯夫厚労相が女性を「産む機械だ」と発言した問題を議題にしたいとの考えを説明しました。

 市田氏は提案を検討したうえで、鳩山氏に「念のために確かめておきたい」として、二十九日に小沢一郎民主党代表が衆院本会議で行った代表質問の趣旨について、「自民党や閣僚が疑惑をもたれている問題について、彼らが明らかにするか否かにかかわらず、疑惑をかけられた政治家がみずから事実を公表するという意味ですね」と確認しました。

 鳩山氏はいったん、「自分は、そう解釈しているが、相談した上で、そういう趣旨かどうか返事をする」と述べましたが、その後、「(民主党の対応が)信用できないのなら、参加してもらわなくても結構です」と回答してきました。

 市田氏は会見で、こうした経過を説明し、「党首会談をわが党にいったんは申し入れたが、それを撤回した」と指摘。「疑惑をかけられている政党といっしょになって、その問題をあいまいにしたまま、与党を追及するために力を合わせることになれば、疑惑隠しに手を貸すことになりかねないので、念のために確かめたのが経過だ」と述べました。

 また実際に小沢代表も二十九日の衆院本会議で「自分はいつでも公表する用意がある」とし、その後の記者に問われて「公表するタイミングはそのときの判断だ」と述べていることを挙げ、「私が心配していた通りになっている。どの党であろうと、相手が公表しなくても、みずから事実を明らかにすべきものだ」と述べました。

 そのうえで市田氏は、今後の国会内での野党間連携について記者から問われ、「(野党間には)基本的な政策の違いはあるが、国会戦術上、一致する点があれば連携するということは、これからも変わらない。こういうことがあったから、四党で連携することはいっさいないということではない」と述べました。

2007年2月3日(土)「しんぶん赤旗」

補正予算案 与党単独で採決強行
暴走やめ厚労相罷免を
志位委員長が会見

 自民、公明両党は二日、与党単独で衆院予算委員会、同本会議の開会を強行し、二〇〇六年度補正予算案を可決しました。野党側は、女性は「子どもを産む機械」と発言した柳沢伯夫厚生労働相の罷免を強く求めましたが、政府・与党は「柳沢氏は女性蔑視(べっし)論者ではない」(自民・中川秀直幹事長)などとかばい続けました。民主、社民、国民新の三党は予算委員会、本会議とも欠席。日本共産党は、不正常な状態のまま、委員会、本会議を開催すべきではないとして、予算委などを退席し、本会議を欠席しました。日本共産党の志位和夫委員長は、本会議出席の要請にきた塩崎恭久官房長官に対し「暴走をやめよ」と厳しく抗議しました。

 志位委員長は二日、衆院本会議で与党が補正予算案の採決を強行したことをうけ、記者団に次のように語りました。

 一、政府・与党は罪に罪を重ねたと強く抗議したい。すなわち、国民の多数が要求している柳沢大臣の罷免をまったく無視して居直っているという罪。そしてもう一つは、予算案というたいへん大事な議案を与党単独で一方的に審議し、採決した。これは、国会のルールを破る罪です。二重の罪を重ねたことに強く抗議します。

 一、(今後について)私たちは二つの点を要求していきます。

 一つは、与党はこれ以上の暴走をやめよということを強くいいたい。とくに参議院で、月曜日にも予算委員会でのしめくくり質疑までやろうとしています。こういう一方的な国会運営の暴走はやめるべきだ。この暴走をやめて、正常化への努力を与党はやるべきだと強く要求したい。

 もう一点は、根本にあるのは柳沢大臣の問題ですから、この罷免を速やかに決断することによって、正常化をはかるということです。

 一、(いま何が大切か)私たちが今回の問題でどのような対応をしているかをあらためていいますと、私たちは、衆議院の予算委員会の前までに罷免の決断をせよと政府に迫りました。その具体的な申し入れをおこないました(一月三十一日)。しかし私たちは、その申し入れを相手が受けなかったからといって委員会から退席したわけではないのです。

 退席した理由は、政府が罷免に応じないことによって、国会が不正常な状態におちいったさいに、与党が一方的に審議をすすめ、採決までやる、これは国会のルール無視の暴走だとして私たちは退席した。これがこの間の事情ですから、まず、ルール破りの暴走をやめるということが大事で、そのことを強くいいたい。

 一、(かりに不正常な状態がずっと続いた場合の対応について)これは状況をよくみながら、私たちとして適切な対応をやっていきたい。

2007年2月7日(水)「しんぶん赤旗」

補正予算 与党強行で成立

 自民、公明両党は六日、与党単独で参院本会議を開き、二〇〇六年度補正予算案の採決を強行しました。

 柳沢伯夫厚生労働相の「女性は産む機械」発言をめぐり、罷免しない限り審議には応じないとする民主、社民、国民新の三党は五日の予算委員会に続き本会議も欠席しました。

 日本共産党は、一部野党が欠席のもとで採決する不正常な事態に抗議し、出席しませんでした。吉川春子参院議員団長と井上哲士参院国対委員長は本会議に先立ち、扇千景議長に対し、与党単独での本会議開催と補正予算案の採決の強行を止めるよう申し入れました。

 申し入れで吉川、井上両氏は「日本共産党が正常化に向けて努力を続けるなか、与党からも与野党国対委員長会談が呼びかけられている。この会談を優先すべきであって、与党だけの本会議を開催すべきではない」と指摘しました。

 衆院、参院を通じて、野党が予算委員会と本会議に出席しないままで、与党が単独で補正予算の成立を強行するのは、一九六六年十二月の臨時国会以来、四十年ぶりです。

2007年2月8日(木)「しんぶん赤旗」

国会正常化について
市田書記局長、穀田国対委員長が会見

 国会の正常化に向けて六日深夜に開かれた与野党国対委員長会談の終了後、日本共産党の市田忠義書記局長、穀田恵二国対委員長が七日未明行った記者会見の内容は次の通りです。

 市田書記局長 いま与野党国対委員長会談が行われ、国会正常化の合意をみました。この間の一連の動き全体を通して、どのように共産党として考えているかについて最初にのべます。

 まず、柳沢厚生労働大臣の「子どもを産む機械、装置」との発言、あるいは六日の閣議後の記者会見での「若い人は結婚したら子どもを二人以上を持ちたいと考えているのは健全だ」という発言などを含めて、女性の人格、尊厳を根本から踏みにじる重大な発言であり、厚生労働大臣の資格はありません。当然罷免すべきだとわれわれはずっと主張してきました。

 同時に、罷免すべきだという私たちの要求が受け入れられないからといって、審議を拒否する立場は正しくないとわが党は考えてきました。柳沢厚生労働大臣の発言と、それをかばって罷免しない安倍首相の問題点を審議を通じて追及し、国民の前に事実を明らかにして辞任に追い込むのが私たちの立場でした。ところが、与党だけで一方的に審議をはじめるという不正常な国会運営がおこなわれたので、抗議し、退席しました。これは審議拒否ではありません。

共産党提案が正常化へ道筋

 その立場にたって国会正常化のために動いたわけです。五日午前八時四十五分、自民、公明両党国対委員長に穀田国対委員長が与野党国対委員長会談を開いて、国会の正常化をはかるべきだと申し入れました。それにたいして与党の国対委員長は「その用意がある」と回答しました。そして、それをうけて、与党側は、野党に与野党国対委員長会談を申し入れてきました。さらに、六日午後一時半、再度、与党の国対委員長に補正予算の補充的質疑を衆参で少なくともそれぞれ一日以上とって、それから本予算の質疑に入るべきだと申し入れました。これは、補正予算が与党単独で採決されたのは、四十年来なかった異例な異常な事態だ。したがって、補正予算の補充的質疑をきちんとやってから本予算の審議に入るべきだということです。この申し入れについては与党国対委員長は「傾聴に値するご意見だ。党内にいろいろな意見があるが、誠意をもって対応したい」との答えでした。

 そして、六日午後十一時二十分に与野党の国対委員長会談が開かれ、われわれが努力して提案してきたことが実って正常化されたことについて大変よかったと考えています。この一連の提案が正常化への道筋を開きました。

 今後は、国会の審議を通じて、柳沢発言の問題を含めて徹底的に追及していきたいと考えています。

与党も認めた補充質疑合意

 穀田国対委員長 与野党国対委員長会談では、七日に正常化する、「予算案の審議に入り、この際、少子化その他の集中的審議を行います」との合意がなされました。

 私は、正常化のための提案をしてきたことが実ってよかったと思っているとのべました。

 あわせて、「この提案が補充的質疑という意味合いを含んでいるのか」という点をただしました。これにたいして坂本自民党筆頭副国対委員長の方から「『少子化その他の集中的審議を行う』の文言の意味合いにそれを含んでいると解してもらってけっこうだ」という話がありました。

 なぜこのような問題をただしたかというと、与党の一方的な単独採決・審議・強行の汚点を残してはならないという立場から主張したわけです。補正予算案の審議を与党だけで一方的に強行したのは間違いであり、そのような異常なことを前例としないためにも、補充質疑という形で処理をしたことを残す必要があったわけです。与党側がそういう含意があることを認めたのはよかったと思います。

 ――野党三党首で会談していたが、共産党とは立場は違うのか。四党で足並みがそろうということはなかなかないのか。

 市田 今回の問題をめぐっては、明確に立場が違います。だから、私たちをのぞく三党で幹事長会談が行われたり、党首会談は行われました。立場が違うからそういう会談となった。ただ、こういうことがあったからといって、今後いっさい連携することはない、ということではない。国民の暮らしにとって少しでもプラスになることで一致点があれば連携するという私たちの立場はかわりません。ただ、自分たちの言い分が通らないから審議拒否することは間違っていると一貫して主張してきました。議会制民主主義に反する不正常な事態が生じた場合は、抗議し、退席することはありますが、自分たちの主張が通らなかったから審議拒否だというのは正しくありません。これまでもそう主張してきたし、これからもそのスタンスでいきたい。

 一部に、「野党三党が国会正常化し明日から審議に入ることで合意した。共産党もそれに同調した」という報道がされていますが、これはいまのべたようにまったく事実と違います。

2007年2月8日(木)「しんぶん赤旗」

検証 国会正常化 共産党はこう動いた

 柳沢伯夫厚労相の「産む機械」発言をめぐり、与党単独で補正予算成立を強行するという異常事態が続いた国会。六日の与野党国対委員長会談を経て正常化し、七日には衆院予算委員会で、補正予算審議の補充的質疑が始まりました。日本共産党は国会正常化に向けて何を主張し、どう行動したのか、検証しました。

柳沢厚労相発言
いち早く罷免を要求

 柳沢厚労相が女性は子どもを「産む機械」「一人頭でがんばってもらうしかない」などと発言したのは、一月二十七日の島根県松江市での講演。

 日本共産党は、発言が報じられた翌二十八日、市田忠義書記局長がただちにコメントを発表。「絶対に許されない発言だ。厚生労働大臣としての資格に欠ける。辞任に値する」と辞任を求めました。

 三十日の衆院代表質問では志位和夫委員長が、“厳重注意”ですまそうとする安倍晋三首相を厳しく批判。「これは、女性の人間としての人格と尊厳を否定する絶対に許すことのできない最低・最悪の発言だ」と国会の場でいち早く柳沢厚労相の罷免を要求しました。

 三十一日の参院代表質問でも、市田書記局長が「もし罷免できないというのなら、安倍内閣全体の人権へのモラルが柳沢大臣と同じレベルということになる」と指摘し、罷免を求めました。同日、志位、市田の両氏らは安倍首相に対する申し入れも行い、応対した塩崎恭久官房長官に、国民の暮らしの問題が重大なテーマになる予算委員会の審議をまともなものにするうえでも、予算審議が始まる前に首相は罷免の決断をすべきだと強く求めました。

3野党が審議拒否戦術
同意できないと表明

 民主、社民、国民新の野党三党は一月三十日、党首会談を開き、柳沢厚労相の辞任を衆院予算委員会での補正予算審議入りの条件とする方針を確認。首相官邸を訪ね、厚労相の罷免を文書で申し入れました。

 野党三党の申し入れについては、日本共産党にもよびかけがありましたが、三野党の要求は、予算委員会が開かれる前までの柳沢氏の罷免を求め、それに応じなかったら、予算委員会の審議を拒否するという国会戦術がセットになっていました。

 志位委員長は同日の記者会見で、「私たちは、国会の中で徹底的に問題点を究明するという立場です。罷免を強く求めていくのは当然ですが、これが受け入れられないからといって審議を拒否する態度はとりません」と述べ、先方に「審議拒否がセットになった要求には同意できない」と伝えたことを説明しました。

 なお、野党三党の党首会談に、共産党が加わらなかったのは、柳沢問題とセットで提起された「事務所費」問題をめぐって、民主党の側がよびかけを撤回したためです。

 党首会談のよびかけがあった際、共産党の市田書記局長が「領収書の公表の用意がある」とした小沢一郎民主党代表の発言を受け、“閣僚や与党幹部が公表しなくても自ら公表するということか”と真意をただしたのにたいして、民主党は「信用できないなら、参加しなくても結構」という態度をとったのです。

与党暴走、単独審議・可決
ルール破りに抗議

 民主、社民、国民新の野党三党は、罷免が受け入れられなかったことを理由に委員会前の理事会から欠席し、いっさいの審議には応じない態度をとりました。

 日本共産党の佐々木憲昭議員は理事会に出席し、柳沢厚労相の罷免を求めるとともに、一部野党が欠席という不正常な状態で予算委員会を開くべきではないと抗議。与党が一方的に予算委員会開会を決めると、開会前に金子一義予算委員長に抗議し、委員会を退席する行動をとりました。

 日本共産党が退席したのは自分の要求が受け入れられなかったからではありません。政府が罷免に応じないことで国会が不正常な状況に陥ったからです。

 それにもかかわらず、与党側は一方的に委員会を開会・審議する暴挙に出たのです。

 与党単独で補正予算を成立させるというのは、一九六六年以来の「異常」な事態です。与野党合意で国会を運営するというルールが崩れました。

 志位委員長は、二日の記者会見で与党の一方的な国会運営の暴走を止めること、問題の根本にある柳沢厚労相の罷免を速やかに決断して正常化を図ることを求めました。

事態打開へ
与野党協議呼びかけ

 与党単独の一方的審議が続く不正常な状態が続きました。四日、テレビ朝日系番組「サンデープロジェクト」のなかで与野党の政策責任者が一つのテーブルにつきました。日本共産党の小池晃政策委員長は「主たる責任は与党にある。与党は正常化の努力をすべきだ。暴走を止め、話し合いをすべきだ」と主張。自民党の中川昭一政調会長は「再開に向けて必要な努力をやっていい」と答えました。

 五日午前八時四十五分、日本共産党の穀田恵二国対委員長は、与党国対委員長に、不正常な事態の打開に向けた与野党国対委員長会談の開催などをよびかける申し入れをしました。応対した自民党の二階俊博、公明党の漆原良夫両国対委員長は、「(協議に)応じる用意がある」と表明しました。

 その後、自民党は、民主党に与野党国対委員長会談を開く考えを伝えました。与党の提案を議論した野党の会談で、穀田氏は日本共産党の与党への申し入れを説明し「それに応えて、与党側から正常化のための協議の提案があった。これには応じるべきだ」と主張しました。民主、社民、国民新の三党は、「三野党党首会談が行われた後でなければ対応できない」と与野党協議を拒否しました。

正常化で合意
「補充質疑」要求実る

 穀田国対委員長は五日に自民、公明の両国対委員長に対し、与野党国対委員長会談の開催を申し入れたのにつづき、六日には、〇七年度予算案の審議前に、補正予算審議の補充的な集中審議を衆参両院の予算委員会で行うよう要求しました。

 この提起に対して、自民党の二階国対委員長、公明党の漆原国対委員長は、「傾聴に値する意見であり、党内にいろいろ意見はあるが、誠意をもって検討したい」とのべました。

 この提起を行ったのは、与党単独審議、可決での補正予算成立は四十年ぶりという異常な事態を是正し、あしき前例としないためにも、単なる「集中審議」ではなく、「補正予算審議の補充的な審議」が必要だったからです。

 穀田国対委員長は六日深夜の与野党国対委員長会談でも、この意味を明確に主張し要求。与党側も、集中審議に補充的な意味が含まれることで合意しました。

 会談後の記者会見で市田書記局長は、「われわれが努力して提案してきたことが実って正常化されたことについて大変よかった。この一連の提案が正常化への道筋を開きました」と強調しました。

国会で究明の立場にたって

 日本共産党は、自分たちの要求が受け入れられないからといって、審議を拒否する態度をとらず、問題点があれば審議を通じて明らかにしていくという立場を一貫してとっています。今回の事態でも、共産党はこの筋を貫きました。

 「産経」六日付は、「『唯一の野党』を掲げてきた共産党が、柳沢氏の罷免を求めながらも、審議拒否に全面依存する民主党などと一線を画しているのは当たり前のことだ」として、十一年前の「住専国会」での共産党の役割を紹介しています。

 当時、住宅金融専門会社(住専)の不良債権問題が重大化し、野党第一党の新進党が“座り込み”戦術に出て国会が全面的にストップ。共産党の志位書記局長(当時)が自民党本部に乗り込んで事態打開に動きました。「産経」は、このことを「『審議拒否はしない』という党の基本方針に基づく行動だ」とのべています。

 今度の国会での共産党の対応について、同紙は「3党に同調したように見えるが、最後は違う」などと、「独自色」を紹介しました。

2007年2月8日(木)「しんぶん赤旗」

主張
国会正常化
議会制民主主義の原則貫いて

 柳沢伯夫厚生労働相の、女性は「産む機械」という発言をめぐり不正常な状態が続いていた国会は、衆院予算委で補正予算審議の補充的質問を行うことで正常化しました。

 発端となった柳沢氏の発言と柳沢氏をかばい続けた安倍首相の責任は今後の審議を通じて追及されるべきものです。国会の正常化は、補正予算案の単独審議・採決という与党の暴走や、柳沢氏がやめないからといって審議を拒否した民主党などの態度が、議会制民主主義の原則に照らして通用しないものだったことを改めて浮き彫りにしました。

審議の中での追及こそ

 女性は「産む機械」という柳沢厚労相の暴言は、女性の人格と人権をいちじるしく傷つけ、福祉や労働を担当する厚生労働大臣として、絶対に許されないものです。柳沢氏がやめないなら、罷免する責任が、任命権者の首相にあります。日本共産党の志位和夫委員長や市田忠義書記局長が衆参の代表質問で辞任や罷免を求め、予算審議前に罷免を決断するよう政府に申し入れたのをはじめ、党派を問わず広く辞任を求める声が上がったのは当然です。

 共同通信社が三、四の両日実施した世論調査では、58・7%が柳沢氏の辞任を求めました。ところが政府・与党はこうした国民世論を押し切り、柳沢氏の留任を決めるとともに、衆院でも参院でも補正予算案を単独で審議し、単独で採決したのです。補正予算案を与党単独で成立させるのは、一九六六年以来四十年なかったことです。まったく言語道断のきわみであり、混乱の大きな責任が与党にあったことは明白です。

 一方、民主・社民・国民新の三党は、柳沢氏の辞任要求を補正予算案審議に絡め、審議拒否の態度をとってきました。日本共産党は、国会はあくまでも審議の場であり、問題があれば審議のなかで明らかにするとの立場を貫きました。「審議拒否がセットになった要求には同意できない」(志位委員長)との態度を明確にするとともに、予算委の理事会、委員会に出席し、与党のルール破りに抗議し退席しました。

 国会の不正常な状態が続く中で日本共産党は、与党は暴走をやめ、国会正常化に努力することを訴え、補正予算審議が参院に移った五日朝には予算委の開会前に、自民や公明の国対委員長に国会正常化のための与野党協議の開催を申し入れました。与党の国対委員長も、「応じる用意がある」と答えました。日本共産党の道理ある主張が国民の要求とも重なって事態を動かし、国会正常化の道筋をつけたことは明らかです。

 日本共産党はまた、与党単独での補正予算成立という議会史上での汚点は残すべきではないとの立場から、審議再開は補正予算審議の補充的質問という形で行うことを与党に申し入れました。与党はこれにも「傾聴に値する」と答えました。正常化の合意にあたっても、自民党の筆頭副国対委員長は、合意の文言の意味合いは「それ(補充的質問という意味)を含んでいる」と確認しました。日本共産党の提案が道理のあるものだったことはこの点でも明白です。

徹底した予算審議を

 国会は予算委での補充的質問に続き、来年度予算案の審議が始まります。予算審議は安倍内閣の政治の中身を全面的に明らかにする絶好の機会です。日本共産党は徹底した審議を通じ、「産む機械」発言での柳沢氏と安倍首相の責任の追及をはじめ、安倍政治に真っ向から立ち向かっていく決意です。

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