映画「長江哀歌(ちょうこうエレジー)」
期待したほどではなかったけど、印象に残る映画でした。
映画好きの友人に誘われ、三峡ダムの建設が背景にある映画なので興味もそそられ出かけました。
映画館で売られていたパンフレットによれば、三峡ダムというのは孫文が1919年に提唱して以来のプロジェクトなのだそうです。1932年には国民党政府が既に大規模な調査も実施していたんだそうです。ところが1947年の国共内戦で中断。しかし1949年の新中国の成立で毛沢東により復活し、視察・調査を進めたそうですが、賛否両論が巻き起こる中、文革によって再び中断。しかし文革後にまた復活し、同時に批判も再び起こったそうですが、1994年に着工。2009年に完成予定だそうですが、場合によっては2008年に完成するかもしれないそうです。
外国人である僕から見ても、このプロジェクトには複雑な思いがあります。大きく言って、市場経済を通じて社会主義へとゆったりとしかし急速に変貌している今の中国ですが、その象徴的なプロジェクトだという印象があります。
映画の中心では全然ないですが、煤鉱工や女性の人身売買も背景にあります。
そういう、その善し悪しが一概には決められないような中国の大変貌の中で、力強く生きる1人の男性と1人の女性が描かれます。映画の舞台はダムの建設によって沈んでいく街なので、建物の解体、解体の連続です。その中で静かに力強く生きる無関係の2人の男女が描かれます。社会全体を視野に入れながら、しかし個人に着目するその視点がいいと思いました。
書いていても今一つ感想がまとまっていませんが、印象に残るいい映画だと思いました。
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