« 北朝鮮、「すべての核計画の申告と核施設の無能力化に関する約束を真剣に履行する」と表明 | トップページ | なぜ年金に回す金が無いことを前提に議論するのか! »

2007年7月22日 (日)

年金問題は、少なすぎる年金を増やさなきゃ何の解決にもならない

 この間不十分ながら、政府が雇用を不安定にして給料を減らす政策を取ってきたこと(7月14日)、にもかかわらず政府は庶民に対する税金を増やしてきたこと(7月15日16日)、それでも足りずさらに消費税の増税という形で庶民の税金を増やそうとしていること(7月17日)を書いてきました。

 では、そんなに庶民から取る税金を増やして、その税金で何をやってきたか。

 本来こうして集められた税金は庶民のためになることに使われるべきです。たとえば今一番問題になっているのは年金です。税金をきちんと年金に使っているのか。そうではないことはこれまでにも少し触れてきました。そうではないからこそ未だに僕らは年金に不安になっています。「百年安心」などと公明党や政府は言っていますが、誰もそんな気持ちになっていません。だからこそ今度の「消えた年金」の問題でも大騒ぎになっているのです。

 今度の参院選が公示される前後にテレビなどで党首討論が何度か行われましたが、二大政党とされる自民党と民主党のやり取りは退屈なものでした。何も響いてこない。何だか訳の分からないやり取りをしている、多くの人がそう感じたんじゃないかと思います。僕はそうでした。特に一番の関心事たる年金制度の問題についてのやり取りがそう感じられました。

 しかし、よく考えてみると、退屈になるのは当たり前だと思いました。自民党も民主党も、年金制度の何が本当に問題なのかを何も分かってないからです。

 我々庶民は、要するに年金があまりにも少ないから不安なのです。本来老後の生活を支える制度として年金制度があるのですが、今の年金では支えにならないのです。いろんな問題がありますが、根本はこれでしょう。おまけにそもそも年金がない人すらいるのです。

 自民党・公明党も民主党も、今の年金が老後の生活の支えにならないことが問題なのに、お金がないないと言って、何とか年金を減らそう減らそうとしているんです。実際、従来政府がやってきた「百年安心」という中身は、保険料を増やして年金給付は減らすということばかりでした。

 では、何で企業の利益がバブル時と比べて20兆円も増えているのにそこに課している税金は4兆円も減らすような間抜けなことをやっているのか。大企業・大資産家に今年だけで1.7兆円も減税してやるのか。アメリカ軍の基地建設に3兆円も出すといとも簡単に約束するのか。ソ連の侵攻に備えて作っている90式戦車をソ連が崩壊してからもいつまでもいつまでも買い続けているのか。役に立つかどうか何も証明されてないミサイル防衛に1兆円もぽんと使おうとしているのか。6兆円もある道路特定財源をそのままにしてムダな道路をいつまでも作り続けているのか。

 そう、お金はあるのです。お金があるから、大企業・大資産家、あるいは軍事産業、アメリカ軍には気前よく使っているのです。

 このお金は年金に使うべきです。だって国民みんなが一番不安に思って一番関心を持っているのですから。

 日本共産党が従来から主張しているように、国の負担で最低保障年金制度を導入するべきです。国の負担、つまりは保険料を元にしないので、年金のない人がなくなります。1人月5万円から始めれば、5.5兆円でできることです。

 民主党も最低保障年金ということを言っていますが、消費税を財源としているので最初は月たったの1,650円です。今の国民年金の最高額の月6万6,000円に到達するのは何と40年後だそうです。

 しかも、消費税を大幅に上げない限りこうなりません。

 結局、民主党も年金が少なすぎることが問題だと分かってないためにこんな何の解決にもならないことを平気で政策として掲げることができるのです。

 それからもう1つ、今の日本では25年間保険料を払わない限り1円も年金がもらえません。掛け捨てになります。世界にこんな国はありません。数ヶ月払っただけでもらえる国すらあるのです。せめてイギリスやアメリカ並みにこの期間を10年とすべきです

 この月5万円にしろ、10年の受給条件にしろ、今すぐこれで始めて、経済と財政の様子を見ながらだんだんと増やしていくというのが、年金問題の本当の解決になるし、現実的な政策だと思います。

 年金が少なすぎる、もらえない人すらいる、これこそが年金問題の根本であり、これを解決しないような政策は政策と呼ぶに値しません。

Banner←励みになりますのでクリックお願いします

 日本共産党の年金政策についてはハリタさんのブログが詳しい。

7月16日「最低保障年金制度にすみやかにふみだそう…日本共産党は提案」

7月17日「民主党の最低保障年金は40年以上先という民主党自身の文書を紹介」

« 北朝鮮、「すべての核計画の申告と核施設の無能力化に関する約束を真剣に履行する」と表明 | トップページ | なぜ年金に回す金が無いことを前提に議論するのか! »

政治1(日本08-経済・労働・社会保障)」カテゴリの記事

コメント

ところで、何故安藤泰作さんは品川区議会のHP上に
メールアドレスを載せていないのでしょうか?
2007/7/23の時点では見つける事が出来なかったのですが…

 あれ、そうなんですね。今見たら確かにフォームからメールを送るようになってますね。

 僕は聞いてませんが、推測するにスパムメールでも増えたんですかね。僕も毎日数百通来てますもんね。

 でも、毎週発行するニュースには今も書いてありますよ。何かあれば、フォームからでも何でもメールしてみてください。

 なお、このコメントは記事と何も関係ないので、適時削除させてもらいますね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/190737/15839403

この記事へのトラックバック一覧です: 年金問題は、少なすぎる年金を増やさなきゃ何の解決にもならない:

» 二大政党制は格差社会の母 [BLOG BLUES]
書評の結びは、「日本でもそう遠くない」。 5月の終りの日曜日だったと思います。毎日新聞の書評欄からの切抜です。 これが、冷戦勝利後の米国社会の必然的展開だったのだろう。 もともとその内部に、左派勢力を持たない二大政党制国家ですからね。 東側をぶちのめした以上、対抗措置である修正資本主義なんぞ、 ちゃんちゃらおかしくって、やってられませんよってか。 震える魂、カート・ヴォネガットは言った。アメリカに社会主義を! 米国の格差社会は、ブッシュJr.政権の誕生とともに、訪れたわけで... [続きを読む]

» 勝谷誠彦、年金問題について語る [勝谷誠彦の2番煎じ]
今回、スクープを報じたのは聖教新聞よりも発行部数の少ない毎日新聞。 「年金着服1億3千万円 24人が12年間で」と見出しが躍っている。 ここには、これまで勝谷誠彦が指摘していた年金問題で得をしている連中のことが書かれているのだ。 ちなみに、得をした人間たちのことを勝谷氏は「年金利得者」と呼んでいる。 選挙が終わってすぐにこのネタが出てきたのは与党の力が弱まったからに他ならない。 「年金利得者」には2種類あって、1つは自分のポケットに入れてしまうパターン、もう1つは払ってもいないのにもらえる... [続きを読む]

« 北朝鮮、「すべての核計画の申告と核施設の無能力化に関する約束を真剣に履行する」と表明 | トップページ | なぜ年金に回す金が無いことを前提に議論するのか! »

最近の記事

カテゴリー

2016年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近のコメント

興味のあるHP・Blog

無料ブログはココログ