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2007年6月 8日 (金)

映画「阿弥陀堂だより」

 人間も社会も自然の1つの部分でありながら、しかしその道行きに流されるだけの存在ではなく自然と葛藤を経ていくものだけど、やはり自然の中にある存在だということを、無理なく染み入るように納得させてくれる映画。

 気になりながらも、何だか退屈そうな映画だなあと見るのを後回しにしてきましたが、先日テレビでやっていたので見ました。

 見てびっくり。想像を遙かに超えたすばらしい映画でした。

 まず誰もが納得するのは、その風景の美しさでしょう。すばらしい映像になっています。これだけでも見る価値があると言えます。

 物語も、予想とは異なり少しも退屈なものではありませんでした。そんなに起伏のあるものではないのですが、ぐいぐいと惹き付けられていきました。

 確かに自然と社会の中にありながら、しかし個人のものである人生を考えさせてくれます。

 僕の見た中で最高傑作の1つと言えるものです。また見たい。

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