« 女性自衛官人権訴訟、家族が「嫌がらせ間題調査を」と防衛省に要請 | トップページ | 映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」―特攻の「真実」を特攻「賛歌」で置き換えるリアリティなき作品 »

2007年6月16日 (土)

パレスチナ統一政府崩壊(2)続報

Palestine  各紙の続報です。左の地図とデータは、日経新聞2007年06月16日朝刊掲載のものです。

Banner←励みになりますのでクリックお願いします

パレスチナ
米欧、ファタハ支援強化
ハマスと対決姿勢
ガザの住民生活懸念
(日経新聞 2007.06.16.夕刊)

 【ワシントン=加藤秀央】緊迫するパレスチナ情勢を巡り米欧など国際社会は十五日、アッバス議長率いるパレスチナ解放機構(PLO〉主流派ファタハヘの支援を強化する考えを表明し、ガザ地区を支配下に置いたイスラム原理主義組織ハマスとの対決姿勢を前面に打ち出した。ただ事態が依然、流動的であることから具体的な支援策はまとまらず、ガザ地区の人道状況への懸念が強まっている。

 米国務省のマコーマック報道官は十五日、「アッバス議長と、議長が指名した危機管理内閣を支えるための具体策の検討を進めている」と表明。

 ファタハ率いる自治政府への支援強化を示唆した。資金援助の増額に踏み切る可能性が出ているが、報道官は具体策の内容について「検討中」と繰り返すにとどめた。

 米政府は「パレスチナ自治政府はガザ地区を含む行政機関」との原則論は崩さず、ガザとヨルダン川西岸の分断統治は認めない方針。一方で報道官は「現実的にはハマスが制圧したガザには自治政府の支配は及ばないだろう」とも発言。事態の急展開で対応に苦慮していることをうかがわせた。

 ガザ地区が孤立する形になったことで、百万人以上いる同地区の住民の人道状況が悪化する懸念は強い。米欧は「ガザ地区で法秩序を維持し、(食糧など人道物資を)供給する責任を負うのはハマス」(米国務省)との立場だが、孤立が長期化すれば人道支援を余儀なくされる局面もありそうだ。

 米、欧州連合(EU)、ロシア、国連で構成する中東和平四者会合(カルテット)は十五日、外相・事務総長による緊急電話協議を開き、対応策を検討。支援の具体策では結論は出なかったもようだ。

アラブ連盟緊急外相会議
「メッカ合意」尊重を要請
(日経新聞 2007.06.16.夕刊)

 【カイロ=金沢浩明】アラブ連盟は十五日夜、カイロで緊急外相会議を開き、ハマスとファタハに対し、停戦や連立内閣の樹立で合意した今年一月の「メッカ合意」に戻るよう要請した。

 会議後に記者会見したムーサ事務局長などによると、アラブ諸国はハマスがガザ地区を武力制圧したことを「犯罪行為」と非難。即時停戦や武力衝突前の状況への復帰を求めた。またエジプト、カタールなどが中心となり、ファタハとハマスの和解を仲介するための緊急委員会を創設。同委員会が一カ月以内に報告をまとめることにした。会議にはアッバス議長の側近も出席したが、ハマス側の代表はいなかった。

アッバス議長に対話を呼びかけハマス最高指導者(日経新聞 2007.06.16.夕刊)

 【カイロ=金沢浩明】ハマスの最高指導者メシャル氏は十五日、在住するシリアの首都ダマスカスで記者会見し、ハマスがガザ地区を武力制圧したことを「治安維持のためにほかに選択肢がなかった」と強調。ファタハを率いるアッバス議長にハマスとの対話や連立内閣の維持を呼び掛けた。

パレスチナ:アラブ諸国、アッバス議長支持を鮮明に(毎日電子版)

 【カイロ高橋宗男】イスラム原理主義組織ハマスによるパレスチナ自治区・ガザ地区の武力制圧を受け、アラブ諸国が、パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハを支持母体とする穏健派アッバス自治政府議長を支持する姿勢を鮮明にしつつある。ガザ地区と境界を接するエジプトが議長支持の筆頭だ。ハマスと距離を置く背景にはイスラム原理主義勢力の伸長に対する危機感がある。

 エジプト政府はカイロで15日に開いたアラブ連盟の緊急外相会議に合わせ、ハマスのガザ制圧を非難する声明を発表し、パレスチナ各派に対して「アッバス議長が率いるPLOの合法的な指導体制の下に結集するよう要請する」と強調した。

 汎アラブ紙アルクドズ・アルアラビのアトワン編集長は14日付同紙で「ガザ地区は『ミニ破たん国家』と化した。そこには過激主義が増殖する」と指摘、アラブ諸国に広がる懸念を伝えた。

 エジプト政府は国内のイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団の勢力拡大に神経をとがらせている。境界を接するガザ地区にハマス支配の「ミニ国家」が生まれかねない状況は脅威に近い。このため、エジプトはガザ地区との境界上にあるラファの検問所を閉鎖して治安部隊を派遣。装甲車や放水車を配備し、地下トンネルの捜索でパレスチナ人のエジプトへの流入を警戒している。

 サウジアラビアやヨルダンなどの親米アラブ国は統一政府樹立合意に反するとしてハマスとファタハ双方を非難。エジプトに比べハマス批判の度合いは弱いが、イスラム原理主義勢力の伸長に対する警戒感は共有している。今後、アラブ諸国も国際社会と足並みをそろえる形で、アッバス議長支持を明確に打ち出し、ハマスに対する圧力を強める可能性が高まっている。

毎日新聞 2007年6月16日 10時19分 (最終更新時間 6月16日 10時47分)

パレスチナ:ファタハ系武装集団が施設襲撃(毎日電子版)

 【エルサレム前田英司】AP通信によると、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラで16日、アッバス自治政府議長の出身母体ファタハ系の武装集団が評議会(国会に相当)施設や教育省の建物に乱入した。また、西岸北部のナブルスでは、市議会を襲撃して屋上にファタハ旗を掲げた。

 評議会ではイスラム原理主義組織ハマスが議席の過半数を占めるなど、狙われたのはいずれもハマスの影響力が強い施設で、ハマスが武力で別の自治区ガザ地区を制圧したことへの「報復」の可能性がある。

毎日新聞 2007年6月16日 20時42分

パレスチナ:非常事態内閣発足へ(毎日電子版)

 【エルサレム海保真人】アッバス・パレスチナ自治政府議長の任命を受けたファイヤド新首相は16日にも、組閣作業を完了し非常事態内閣を発足する。新内閣はイスラム原理主義組織ハマスが武力制圧した自治区ガザの原状回復を目指すが、ハマスは新内閣の存在を認めておらず、対立はさらに深まりそうだ。

 新内閣は暫定的なもので、原則的に30日間の非常事態期間の政治を担う。首相を含め11人で構成される見通しだ。

 アッバス議長は14日、自治区全域の非常事態を宣言するとともに、ハマス最高幹部であるハニヤ首相の解任と、議長の支持母体であるファタハとハマスによる「統一政府」の解体を発表した。しかし、ハニヤ氏をはじめハマス側はこれを拒絶し、議長決定の撤回を求めている。

 ファイヤド新首相は、かつて世界銀行や国際通貨基金に勤め、米国など西側諸国に近いことから過去に2度、財務相に抜てきされた。ファタハ、ハマスのいずれにも属さない独立系で、これまでにも首相候補に挙がったことがある。

 一方、ロイター通信によると、アッバス議長は16日、駐エルサレム米国総領事と会談。この席で米政府が昨年3月のハマス単独内閣発足以来、科してきた財政支援凍結を非常事態内閣の発足とともに解除することを伝えられた。新内閣は支援をもとに財政を立て直す方針だ。

毎日新聞 2007年6月16日 22時40分

ハニヤ前首相、ガザ分離を否定 仏フィガロ紙に(朝日電子版 2007年06月16日20時24分)

 イスラム過激派ハマスのハニヤ前首相は16日発行の仏フィガロ紙とのインタビューで、ガザがあくまでヨルダン川西岸地区など他のパレスチナ自治区と一体であるべきだと主張、ガザを分離させる意図はないと表明した。

 前首相は、ハマスが制圧したガザについて「すべてのパレスチナ人に帰属する。ガザだけを分けようとする発想には反対だ」と、現地でハマスによる政府を組織する意図を否定した。

 「パレスチナ国家はガザと、首都たる東エルサレムを含むヨルダン川西岸からなるべきだ。ガザ分離については全く検討していないし、今後も検討されることはない」とも述べた。

« 女性自衛官人権訴訟、家族が「嫌がらせ間題調査を」と防衛省に要請 | トップページ | 映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」―特攻の「真実」を特攻「賛歌」で置き換えるリアリティなき作品 »

政治3(世界1-アメリカ2-外交)」カテゴリの記事

政治3(世界3-中東)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/190737/15458426

この記事へのトラックバック一覧です: パレスチナ統一政府崩壊(2)続報:

« 女性自衛官人権訴訟、家族が「嫌がらせ間題調査を」と防衛省に要請 | トップページ | 映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」―特攻の「真実」を特攻「賛歌」で置き換えるリアリティなき作品 »

最近の記事

カテゴリー

2016年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最近のコメント

興味のあるHP・Blog

無料ブログはココログ