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2007年5月の18件の記事

2007年5月30日 (水)

女性自衛官人権訴訟、引き続き抗議と原告への激励を(弁護士・佐藤博文)

 以下は、『非戦つうしん号外 当別分屯基地女性自衛官の人権裁判を支えるニュースNO3  07.5.29』からの転載です。北海道の女性自衛官人権訴訟の弁護士・佐藤博文さんが書かれたものです。

 人権訴訟を提起した北海道女性自衛官への励ましメールについては、以下を参照。

http://www.labornetjp.org/news/2007/1178716733833staff01/view

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女性自衛官人権訴訟、引き続き抗議と原告への激励を
(弁護士・佐藤博文 2007/05/29 (火) 23:04)

 5月8日提訴直後から、多くの市民、弁護士、団体などから激励のメッセ-ジや様々なアドバイスをいただきました。全部で百数十件になり、激励メッセ-ジは全て原告に渡しました。「とても励まされる」と大変喜んでいます。

 さて、提訴後のさらなるセクハラ・パワハラに対する対応と現状ですが、(以下の内容は転送OK。末尾に、「支援する会」と要請先を記載)

 提訴翌日(9日)早朝に命じられた「物置行き」は、24日の面談交渉申入れについての事前打合せ(電話)の過程で、23日に「正式に命じたことはない」と言い出し、事実上撤回させました。

 さらにその翌日(10日)、群司令(基地の最高責任者)が、呼集訓練を実施しました。これは早朝5時に全員(約180名)を集合させ訓練するというものですが、1年に2回程度行なうものだそうです。これを、このタイミングで急きょ実施したのは、提訴した8日夜の終礼で幹部が「原告への対応は間違っていなかった」と訓示したことと合せ、部隊の引き締めを図ったものと考えられます。

 この呼集訓練後の朝食のときに、加害者は他の隊員と一緒に食事をとり、原告は、加害者と会わないようにとの「配慮」で、朝食時間終了ギリギリに上司に呼ばれて短時間で食事をすませ、すぐ勤務に就かざるをえませんでした。早朝から起きていた原告は、体調を崩し、午後から有休をとることになりました。その後も体調がすぐれず病院に通ったりしたので、弁護団・支援する会としては、原告に普通の生活を取り戻し、きちんと食事させることが緊要と考えて、5月17日に面談の申入れをしました。

 同申入により24日に基地で会う約束をしていたのですが、当日になると基地(山の上にある)の手前2㎞ぐらいのところにあるゲ-トから入れられず、申入書(添付)を渡すに止まりました。1時間前に担当者が突然嘔吐し倒れたというのが理由でした。出てきた上司は「何も聞いていない」「わからない」を繰り返しました。やりとりの中で上(市ヶ谷)から指示があることを隠しませんでした。

 後で原告に聞くと、倒れたのは本当で、衛生班(診療室)に運び込まれていたと言います。相当なプレッシャ-だったことは間違いないようです。

 2チャンネルの記事の束を原告や他の隊員の見えるところに置いていたことについては、原告が直ちに抗議して撤去させ、その後は同じようなことはさせていません。

 以上の弁護団や支援する会の取り組みと合せ、18日には辻元清美議員(社民)が衆議院安保委員会で、28日には紙智子議員(共産)が参議院決算委員会で、本件をかなり時間を割いて取り上げてくれました。全国から、原告の所属基地あるいは市ヶ谷に対して抗議の電話やファックスが集中され出しました。

 その結果、昨日28日(月)午前、部隊は、加害者の勤務場所を、原告が勤務し居住している官舎内から、全く別の建物に配置転換しました。その結果、加害者との関係はかなり改善されるでしょう。大きな成果です。

 26日(土)、原告は札幌で専門家のカウンセリングを受けました。

 裁判対策もあり先日法務官が多数入るなど、様々な動きをしており、楽観できません。特に、原告のあら探しをしています。退職強要については口裏を合わせをし、全否定してくることが分かっています。

 現在は、弁護団・支援する会として、

1.国会議員(超党派)に対する働きかけ(密室の中、国政調査権が有効か)。

2.弁護団・支援する会の再度の面談申入れ(まだ応ずる回答なし)。

3.全国の多くの個人・団体に呼び掛け、抗議・要請を集中させる(後記)。

4.市ヶ谷の防衛省航空幕僚監部に直接面談を申し入れる(15日予定)。

5.第1回弁論(後記。原告が意見陳述する予定)を成功させる。

6.原告への激励、カウンセリングを継続する。

7.弁護団参加を広く募る。

といった方針でやっています。

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第1回弁論  6月11日(月)午前10時 8階5号法廷

報告集会   同日午前11時~12時 札幌弁護士会館5階

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女性自衛官の人権裁判・東京報告会

6月15日(金)午後7時 渋谷区女性センタ-アイリス

札幌から当職と支援する会が出席し報告します。

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*女性自衛官の人権裁判を支援する会* 

 わたしたちは、基地の中で、21歳の女性自衛官が、上司である自衛官により性暴力を受ける事件が発生したこと、さらにその後も、加害者に対する厳正な処罰と、被害者本人に対する被害回復のための速やかな措置が取られずむしろ被害者に対する不当な扱いが続いていることに対して人権回復のために起こされた自衛隊を相手とする国家賠償請求訴訟を支援しようと会を立ち上げました。

 ともにご支援ください。裁判と活動を支えるカンパもお願いいたします。

・連絡先:jinken07@hotmail.co.jp

・振込み口座:北洋銀行 北7条支店 普通 3859062
 「女性自衛官の人権裁判を支援する会」

・ホームページ(現在制作中 6/3オープン予定):http://jinken07.10.dtiblog.com/

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

防衛省に抗議の声をあげてください

☆女性自衛官への不当な処遇をあらためるように。

☆防衛省 航空幕僚監部
eメール:infomod@mod.go.jp
電話:03-5366-3111(代表)
※ここが、トップなのですが、実際には下記にまわされるそうです。
〒162-8804 東京都新宿区市谷本村町5番地1号
防衛省 航空幕僚監部総務部 広報室
電話:03(3268)3111(代) 内線(60092~95)

********************************
    弁護士 佐 藤 博 文
Tel 011-231-1888 Fax 011-281-4569
        E-mail hirohumi@hg-law.jp
********************************

2007年5月29日 (火)

セクハラ天国の自衛隊―女性自衛官の7.4%が強姦・強姦未遂、18.7%が性的関係強要の被害

 驚きの実態です。軍隊による性犯罪といえば、旧日本軍の「従軍慰安婦」、在日アメリカ軍の強姦等の性犯罪が、日本では誰でも思いつく有名なものですが、旧日本軍の流れを受け継ぎ、事実上アメリカ軍の指揮下にある自衛隊も、旧日本軍の伝統を受け継ぎ、アメリカ軍の指揮に従って、性犯罪に手を染めているということでしょうか?

 最高責任者たる久間章生防衛相の、加害者に停職1日の処分で十分重いとの内容の答弁にも驚きあきれさせられます。

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 今月8日に起こされた女性自衛官の人権訴訟に詳しいブログへのリンクとともに、今朝のしんぶん赤旗の記事を引用しておきます。

薔薇、または陽だまりの猫「女性自衛官人権訴訟が提起されました」(5月9日)

薔薇、または陽だまりの猫「北部航空警戒管制団第45警戒群当別分屯基地へ緊急の申入書-女性自衛官の人権裁判を支えるニュースNO1」(5月18日)

訴状 http://www.labornetjp.org/files/sojo/view

2007年5月29日(火)「しんぶん赤旗」

自衛隊内セクハラ
処分は「停職一日」
紙議員 人権侵害に厳正対処を

 現職女性自衛官(21)が今月八日に国を相手に損害賠償を求めた裁判にまで発展した自衛隊でのセクハラ・わいせつ暴行問題が、二十八日の参院決算委員会でとりあげられ、防衛省が自衛隊内のセクハラ加害者にたいし「停職一日」など、甘い処分ですませている不適切な実態が明らかになりました。日本共産党の紙智子参院議員がとりあげたもので、「重大な人権侵害だという認識がなさすぎる。他省庁なみの厳正な処分を」と迫りました。久間章生防衛相は「(停職)一日でも重い。世界が違う」などと答弁し、わいせつ行為を「人権侵害」だと断言しませんでした。

 紙氏は、防衛庁(当時)が一九九八年に自衛隊や防衛大学校などでおこなったセクハラアンケート調査結果を示し、「『性的関係の強要』を受けたことがあると答えた女性が18・7%、『(性的)暴行(未遂を含む)』も7・4%にのぼる。女性自衛官一万人にあてはめると、千八百人と七百四十人にもなり、重大な実態」と、上官によるセクハラの常態化を指摘しました。

 紙氏は、酒を飲んだ上官の曹長にキスをされるなどのセクハラを受けた女性が精神的苦痛で一カ月入院し、その後退職した事件で、加害者は停職一日、上司は注意処分で済まされた事例などをあげ、他省庁と比べてきわめて甘い処分であることを批判しました。

 与野党の議員からも「甘い、甘い」とやじが飛びかい、紙氏は「大臣のそういう認識は、被害者の立場に立っていない」と批判しました。

 そのうえで、五月に札幌地裁にセクハラとその後の上司の人権侵害を提訴した女性自衛官に対し、上官が外出許可を出さなかったり、退職を強要したりしている実態を告発、実態調査と人権無視の是正を求めました。

 久間防衛相は「少なくともいやがらせは断じてあってはならない」と答弁しました。

松岡利勝農水相の自殺―大西瀧治郎中将も自殺でした

 昨日は、松岡農水相の自殺で大騒ぎでした。単なる事務諸費や官製談合に止まらない、もっと大きな「何か」に関わっていたのでしょう。追い詰められた、ないしはその「何か」を自殺してでも隠し通さなければならなかった、といったところだと思います(マスコミなどでの噂・推測については、立花隆氏の「メディア ソシオ-ポリティクス」記事を参照)。

 要するに、自殺してまでも責任回避に終始した、ということです。

 僕はこの事件で、先の戦争での「特攻」の創始者として知られる大西瀧治郎中将が、裕仁さんによる敗戦発表の翌日(8月16日)に自殺したことを思い出してしまいました。考えようによっては、大西さんは自殺によって立派に責任を取ったことになりますが、果たしてそう言ってよいのか、と改めて思ったわけです。

 やはり、「自殺」というのは、「責任回避」の究極の形態と言うべきではないでしょうか。

 と書いていたら、朝日電子版の「緑資源の前身・森林開発公団の元理事が自殺」というニュースが飛び込んできました。これは「何か」の存在をますます疑わせる事態となってきました。

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2007年5月28日 (月)

映画「ホタル」

 赤羽礼子・石井宏『ホタル帰る―特攻隊員と母トメと娘礼子』を読んだので(5月26日の記事)、もう1度見直してみました。

 改めていい映画でした。高倉健、田中裕子、奈良岡朋子、井川比佐志と名優揃いで、しみじみと感じさせ、考えさせてくれるすばらしい演技をしていると思います。

 富屋食堂、朝鮮人の特攻隊員など実話に材料を得ていますが、映画の全体は1つの創作となっています。が、十分に想像力が働いており、1つの「真実」が描かれていると感じさせます。自然と涙させられ、心に染み入ります。

 現在上映中の「俺は、君のためにこそ死ににいく」も同じ知覧の特攻を描いています。いずれ独立の記事として感想を書きたいと思いますが、こちらの方は、制作者の特殊なイデオロギーによって「真実」が歪められている映画だと僕には思えます。しかし、この「ホタル」の方は、それとは段違いで、お薦めの映画です。

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2007年5月26日 (土)

赤羽礼子・石井宏『ホタル帰る―特攻隊員と母トメと娘礼子』

 数年前の降旗康男・監督の映画「ホタル」や、石原慎太郎・脚本・総指揮の映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」に登場する鳥浜トメさんを軸に、知覧から飛び立った特攻隊員の姿を、石井宏氏が、トメさんの二女・赤羽礼子さんの口述などを基にまとめたもの。自ら苦労して育ち、献身的で世話好きなトメさんと特攻隊員の交流のエピソードを集めたものです。

 死を間際にした様々な特攻隊員たちの真剣さ・真面目さが伝わってきて涙を誘われ、また真面目な気持ちにさせられます。しかも、あくまでも暖かく・誠実なトメさんとの交流を軸に描かれているので、読みやすい。

 描かれている特攻の事実の深刻さ・重大さ故に、歴史の真実をつかむ意欲をかき立てられます。

 ただ、この本の戦後認識は、「ラジオからは『カム・カム・エヴリボディ』の歌が流れる。夜ともなれば『真相はこうだ』という番組が、旧日本軍の嘘や悪を暴き立てる。合法化された共産党の天皇制攻撃が始まり、『汝臣民飢エテ死ネ、朕ハタラフク食ッテルゾ』のプラカードがメーデーで掲げられ、ついに皇居前の“血のメーデー”に至る。教科書で不都合だと思われる叙述はスミで消され、スミだらけで読めない教科書になった。/“戦後”はこうして音を立てて“民主主義”に向かい、知識人たちがラジオや新聞で民主主義とは何か、自由とは何かをしたり顔に説く。軍国主義、帝国主義は目の仇となり、激しく非難攻撃される。天皇までが『神聖ニシテ侵スベカラズ』の旧憲法の地位から降格し、かつての現人神は“人間天皇”になった。音を立てて変わりゆく世の中にあって旧特攻兵士を語ることはタブーになった」(p.p.208-209)という風なものです。

 また、石井宏さんは、トメさんの再三再四の請願により知覧町が建てた観音像を、「特攻隊員を顕彰し、その霊を慰めることが公に認知された証」とします(p.217)。

 また、石井さんは、知覧特攻平和会館・初代館長で元特攻隊員の板津忠正さんの特攻資料収集に至る決意を、「特攻隊員として死んだ僚友たちの死をむなしいものにしてはいけない」、「世は逆風であり、軍国主義時代のすべては悪として葬り去られようとしている。しかし、高級職業軍人のやったことはともかく、特攻の死は崇高な死であり、これを風化させてはならない。これを正しく歴史の表面に出し、語り継げるようにしなければならない」と記し(p.220)、さらに、「『特攻』とは是非善悪いっさいを超越した無条件の悲しみなのである。人間のこれほどの大集団がこれほど崇高な存在と化して死んでいったことは、人類の歴史において一度たりともあったためしはないのだ」と述べます(p.10)。

 もちろん、特攻隊員の死は、断じて「犬死に」などではありません。また、石井さんが述べる通り、「自らの死をもって特攻隊員に詫びた(あるいは天皇に対して詫びた)潔い人たちが58人もいたのである。だが、たった58人かという声もある。そう、特攻作戦を立案した、実施した、あるいは現場で特攻隊員を選び、出撃の命令を与えた指揮官の多くは、おめおめと復員し、生き延びたのである」、「なんという卑屈さ。旧軍人も一皮むけばそんな卑屈な、いいかげんな手合いだったのである。そんな手合いのために、あまたの特攻隊員たちが若き命を散らせてしまったかと思うと、怒りは再び新たにな」ります(p.p.184-185)。

 しかしながら、この「卑屈」で「いいかげんな」「旧軍人」への「怒り」を「新た」にしながら、特攻隊員のかけがえのない生と死を尊び、感謝し、「霊を慰める」のは、特攻隊員の死を限りなく「崇高」なものとし、「顕彰」することによってではなく、あくまでも歴史の真実をつかむことによって成し遂げられる、と僕は思いました。板津さんの努力には遠く及ばないものの、努力せねばなりません。

 なお、冒頭に挙げた「ホタル」が、「“特攻の母”とうたわれた鳥浜トメとホタルになって帰ってきた特攻兵士の宮川軍曹や光山少尉などの話にヒントを得て、自由に書きおろした脚本によっている」のは、この本の「あとがき」に書いてあって知りましたが、「俺は、君のためにこそ死ににいく」も、この本にある話を基にしつつもやはり石原氏の創作であることも、この本を読んで知ることができました。

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2007年5月24日 (木)

安藤たい作ニュース28号「『全国青年大集会2007』に参加、『まともに生活できる仕事を!人間らしく働きたい!』の声あげる」

Andounews0028    「安藤たい作ニュース28号」(PDF)

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2007年5月21日 (月)

古関彰一『憲法九条はなぜ制定されたか』(岩波ブックレットNo.674)

 古関さんの本を読んだのはこれが初めてです。とても興味深いものでした。最近のNHKの憲法関連の番組がこの古関さんの研究を踏まえて作られていることが分かります(たとえば、5月2日放送の「そのとき歴史が動いた―憲法九条 平和への闘争 ~1950年代 改憲・護憲論~」など)。以下に内容を紹介します。

 古関さんは、憲法9条の発案者が幣原喜重郎首相だとする通説に疑問を呈し、連合国軍総司令部(GHQ)の最高司令官であるダグラス・マッカーサーが、天皇の戦争責任を問い、天皇制の廃止を要求する国際世論に抗して、天皇制を擁護するために、天皇からの政治的権能の全面的剥奪とともに提案し、日本政府もその趣旨で受け入れたものだとします。

 しかも、マッカーサーは、憲法9条を定めても、沖縄をアメリカの支配下において軍事要塞化することによって、日本防衛ないし日本の反共の防波堤化は可能であるとして、憲法9条に軍事的合理性があるという考えだったことを明らかにし、かつ、天皇自身がこの沖縄の軍事要塞化を自ら積極的に提案していたことを示します。

 すなわち、(1)憲法9条、(2)天皇制の存続と天皇の戦争責任の免責、(3)沖縄のアメリカの支配下での軍事要塞化、の3つは不可分一体のものであったことを明らかにします。

 他方、日本国民は、戦争により塗炭の苦しみをなめさされたばかりであるので、憲法9条を当然のものとして受け入れていきますが、上記(2)(3)の問題とは切り離して受け入れます。

 この中、アメリカ政府は1948年以降、日本の再軍備と憲法9条の廃止を基本方針として明確に追求し、日本政府は1950年の朝鮮戦争とそれに伴う警察予備隊の設立以降この要求を受け入れていきます。1954年からは保守政党が憲法9条改正を打ち出し始め、1955年には憲法改正を党是とする自由民主党が結成されます。

 ところが、翌1956年の参議院選挙では、自民党は憲法改正を公約からはずします。世論は憲法改正反対の方が上回っていたからです。にもかかわらず、マスコミ・世論はこの選挙を改憲vs護憲の選挙と受け止め、結果として憲法改正の発議を阻止するのに必要な3分の1の議席を護憲派が占めることになります。これ以降改憲派は、憲法改正をタブー視して1960年代以降は「私の内閣では憲法改正は致しません」が首相の常套句になります。

 こうして、憲法9条を支持する世論は確実に定着していくのですが、この世論は上記(2)(3)の点が抜け落ちたものでした。そのため、1990年代以降「国際貢献」論が跋扈する中では十分には抗っていけない憲法意識であるとします。

 古関さんは、この点を踏まえ、憲法9条は、単に日本が戦争しないことを定めただけではなく、日本が二度と戦争をしないことを連合国ないしアジアの戦争被害国に誓った誓約書であることを確認する必要があると指摘します。憲法9条を持っているからこそ、天皇制を残したまま戦後の国際社会に日本が復帰することが許されたのです。

 このように述べた上で、古関さんは、日本人の「力まかせに事を解決すること」を好まない心情あるいは歴史的な安全保障感と、冷戦後の戦争の変容により軍事力だけでは何も解決できない時代になったことを指摘し、非軍事の安全保障政策の必要を訴えます。

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2007年5月20日 (日)

映画「パッチギ!」

 とてもおもしろかった。テレビで見ました。

 井筒和幸監督の作品は、「ゲロッパ!」もテレビで見ましたが、これは正直おもしろいとは思いませんでした。井筒さんはテレビで映画批評をやっているのを時々見て、その批評が僕には的確だと思えるので、その感性・認識に一定の信頼感を持っているのですが、「ゲロッパ!」はおもしろいとは思えなくて残念に思った記憶があります。これに出た常盤貴子さんはファンですし、西田敏行さんもまずまず好きな俳優さんで、ある程度期待していたのですが、おもしろい作品だとは思えませんでした。

 しかーし、「パッチギ!」はおもしろかった。沢尻エリカさんは好きな俳優ではないのですが、この映画はおもしろかった!

 冒頭、バスが引っ繰り返されるところから痛快!

 主人公・松山康介役の塩谷瞬さん、リ・アンソン役の高岡蒼佑さん(新芸名・高岡蒼甫)、リ・キョンジャ役の沢尻エリカさん、桃子役の楊原京子さん(新芸名・松永京子)、その他みんないい感じです。

 おまけに、僕の好きなオダギリジョーさん、前田吟さん、余貴美子さん、笹野高史さんまで登場して嬉しくなってしまいました。

 モチーフになっている「イムジン河」も昔から印象に残るいい曲です。

 葬式の場面で、笹野高史さんが塩谷瞬さんを追い返す場面がありますが、ここでの笹野高史さんのど迫力の告発はすばらしい!

 これはもう、今上映の始まった「パッチギ! LOVE & PEACE」も見逃せません。

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2007年5月19日 (土)

5・20青年大集会―「16歳『茶髪』少女 バイト先からクビ通告 個人で労組へ」

 いよいよ明日ですね、青年大集会。

 先ほども朝日電子版で、タイトルにあるような見出しで報道されてました。この少女も明日の集会で体験を報告するそうです。皆さんぜひ参加しましょう。この記事を引用しておきます。色は僕が付けました。

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2007年5月17日 (木)

5・20青年大集会

まともに生活できる仕事を!
人間らしく働きたい!

5・20青年大集会に集まろう

5月20日(日)

@明治公園
JR「千駄ヶ谷」駅徒歩5分
地下鉄銀座線「外苑前」駅徒歩7分

12:00 START ワークショップ開店
13:20 本集会スタート
15:00 アピールウォーク

 住むアパートを借りるお金がなく、ネットカフェを夜毎、転々とする「ネットカフェ難民」が激増している。働いても働いても生活保護以下の給料しか手に入らない「ワーキングプア」は日本の家庭の10軒に1軒、400万世帯に広がっている。

 21世紀の日本の大問題「格差と貧困」の集中点は、私たち若者だ。

 見過ごせないというみんな、仲間のために、自分自身のために立ち上がろう。

主催 :青年集会実行委員会(全労連青年部、首都圏青年ユニオン、民青同盟など18団体で構成)
ブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/seinen_koyou_syukai

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2007年5月16日 (水)

安藤たい作ニュース27号「大崎短絡線問題・住民が見直し求める集会開く、JR東日本は甚大な損害と不安を与える地域の声を誠実に聞くべき」

Andounews0027    「安藤他作ニュース27号」(PDF)

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2007年5月14日 (月)

映画「ダンサーの純情」

 だいぶ前に見たのですが、このブログには書き落としていたので今頃アップします。記憶が薄らいでいるので簡単なメモです。

 ムン・グニョンさんが出ている映画で、友人から「いいよ」と言われていたので見ました。

 ムン・グニョンさんの出る映画は、「箪笥」、「マイ・リトル・ブライド」と見てきましたが、確かに「国民の妹」と言われるだけあって、どれもいい感じを出してますね。この映画もそうでした。

 映画自体は、この映画も含めて3本とも平凡なものだと思いますが、そこそこ楽しめます。

 ムン・グニョンさんにはこれからも注目したいと思います。

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映画「半落ち」

 だいぶ前に見たのですが、このブログには書き落としていたので今頃アップします。記憶が薄らいでいるので簡単なメモです。

 残念ながらそれほど印象的な作品ではありませんでした。物足りない思いが残ります。

 ただ、寺尾聰さんの表情だけで見せる演技が秀逸でした。

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映画「セーラー服と機関銃」

 だいぶ前に見たのですが、このブログには書き落としていたので今頃アップします。記憶が薄らいでいるので簡単なメモです。

 長澤まさみさん主演のドラマを楽しんだので、そもそもの映画版も見ておこうと思って見ました。

 残念ながら全然楽しめませんでした。昔の退屈な映画という感じでした。主人公が自分にとってアイドルかどうかで面白さの有無が決まってくるのでしょうかね。

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2007年5月 9日 (水)

安藤たい作ニュース26号「今年2007年は平和憲法施行から60周年、『非核平和都市品川宣言』の品川だからこそ9条守るの意志表示を」

Andounews0026    「安藤たい作ニュース26号」(PDF)

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2007年5月 4日 (金)

小池清彦・竹岡勝美・箕輪登『我、自衛隊を愛す、故に、憲法9条を守る』

Warejieitaiwoaisuyuenikenpou9jouwomamoru  遅蒔きながら読みました。今私事でとても忙しいのでもう少ししたら読もうと思っていたのですが、空いた時間に読み始めたらすぐに読めてしまいました。

 思っていた以上に、著者の方々の気迫が伝わってきます。中でも、昨年5月に亡くなられた箕輪さんの裁判での証言は圧巻です。読みながら涙を抑えられませんでした。その箕輪さんの自衛隊イラク派兵差止北海道訴訟の弁護団の佐藤博文さんの解説も良い。

 読み進む中で、小池さん、竹岡さん、箕輪さんへの尊敬の念が自然と湧き上がってきました。

 僕の直接の知り合いの中にも、同様の尊敬の気持ちを抱かせる方々がいます。数年前に亡くなりましたが、先の日本の侵略戦争の中で悲痛の体験をなさり、戦後立正校正会の幹部を務められていた方、靖国参拝を正当だと主張されながら現憲法の前文第2項が日本人の道徳の最高基準だと主張される元裁判官の方です。立正校正会の方とは、僕が日本共産党の支持者だと知りながらとても親しくお付き合いをさせていただいていました。もっとたくさんのお話を伺いたかったのですが、それを成す前に他界されたのが何とも悔やまれます。

 僕は、このブログで、憲法9条を守ろうという主張と運動は、日本の自衛権を否定しようということでも、日米安保条約を否定しようということでもなく、アメリカが日本の自衛と無関係に行う戦争に日本の自衛隊が参加して武力を行使するという国づくりに反対しているのだということを強調してきたつもりですが(たとえば、4月19日の記事4月27日の記事)、そのことを改めて確信させてくれる本でした。

 編集部による前書きが、その趣旨を述べているので、ここに引用しておきます。色は僕が付けたものです。出版社による本の紹介はこちら

 なお、TBをいただいたブログ「私たちは現日本政府の体制変革(レジームチェンジ)に反対します」の記事「共同声明への署名のお願い」にTBしました。

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2007年5月 2日 (水)

少年法改悪―厳罰が子どもの立ち直り阻む

 刑事司法、被害者救済に関し、警察の権限強化や厳罰化によって問題が解決するかのような、単純な感情論に足をすくわれないようにしなければならないと思います。この問題を本当に解決したいと思うなら、もっと真剣で責任ある考察が必要です。今国会にかかっている少年法案に関して、まとまった記事だと思うので、今朝のしんぶん赤旗の主張を引用しておきます。

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2007年5月 1日 (火)

自民党が「2011年夏に改憲の発議、秋に国民投票」とスケジュール表作成

20070501kaikenschedule  安倍晋三首相(自民党総裁)の「任期中に憲法改正を目指したい」という発言通りに具体化されたものですね。また、改憲手続き法案(国民投票法案)も改憲のためのもので改憲と一体のものということが明瞭ですね。

   「自民党作成の改憲スケジュール表」(PDF)

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