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2007年2月 6日 (火)

アメリカで死刑囚を撮影し続ける日本人の記事に思う

 5日付の日経社会面に、アメリカで死刑囚を撮影し続ける日本人の記事が出ていました。トシ・カザマさんという48才の方だそうですが、犯罪と刑罰(死刑)について考えさせてくれるものでした。

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 写真を撮るきっかけとなった「どうしてこの国は、こんなに命がチープなんだ」という感想。死刑囚の親に共通する子どもへの感情の薄っぺらさ。死刑制度への賛否でなくどうすればむごい犯罪が起こらない社会になるのかという問題意識。どれも改めて考えさせられました。

 記事を引用しておきます。

レンズ通し社会見つめて
米死刑囚の命、銀塩に刻む
日本人写真家「現実知らせたい」
(日経新聞 2007年2月5日)

 米国で死刑囚を撮影し続ける日本人がいる。ニューヨーク在住の写真家、トシ・カザマさん(48)。米国で20人、台湾で1人の死刑囚をフィルムに収めた。「死刑を見つめることは、社会を見つめること」。どうしたら死刑囚を生まない社会を築くことができるのか。写真家の瞳は、未来を見つめる。

 「自分の写真をいつかどこかで思い出し、犯罪や命のことを考えてほしい」。記録的な暖冬となった2007年1月。トシさんは、拠点とするニューヨークでこれまでの活動を振り返った。

 トシさんは15歳で単身渡米。写真の専門学校などで学んだ後、主に広告写真の分野で活躍してきた。結婚し3人の子どもをもうけたが、親の身となって、銃犯罪の横行など様々な矛盾や病理が身近な問題として降りかかってきた。

 「どうしてこの国は、こんなに命がチープなんだ」。写真という媒体で何かできないか。考え抜いた末、死刑囚をテーマに選んだ。

 初めて死刑囚を撮影したのは1997年4月。アラバマ州の刑務所にいた当時17歳の少年死刑囚(後に終身刑に減刑)は、2人の老人を殺害していた。怪物のような少年を想像していたが、目の前に現れたのは、ほほのふっくらした丸顔。「子どもの同級生にいてもおかしくない」とトシさんは感じた。

 白い歯を見せてほほ笑む男、窓枠にひじをつきモデルのようにポーズを決める女。様々な死刑囚の表情のほか、刑務所の設備や被害者の遺族らを次々と大判のフィルムにモノクロで焼き付けた。すべてが死刑をめぐる"現実"だった。

 トシさんは、撮影の過程で死刑囚の親にも会い、話を聞く。感じることは、子どもへの感情が薄っぺらなこと。「誰か1人でも惜しみなく愛を注ぐ人がいれば」と思わずにいられない。

 そんな日々のなか、03年10月、トシさん自身が凶悪な犯罪の被害者となった。通り魔に首をつかまれ、頭をコンクリートにたたきつけられた。数日間、生死の境をさまよったが、目が覚めた時、復讐(ふくしゅう)を口にする友人を「やめてくれ」と諭した。

 子どもにも言った。「犯罪は怒りを持って憎め。だけど人は憎むな」。子どもが憎しみの日々を送るのは耐えられない。「犯人がどこかで、惜しみな.い愛を受けて初めて・僕に何をしたのか分かる。そのときに謝ってほしい」。ある遺族の女性からそう学んだ。

 台湾で1人の死刑囚を撮影。日本でも大阪拘置所にいる死刑囚から依頼があり、実際に出向いたが、許可されなかった。「日本の人にも死刑の現実を知ってもらいたい」との思いも強い。

 死刑反対の団体に講演を依頼されることが多い。しかし「(死刑制度に)賛成、反対の議論は、僕のやっていることのほんの付録の部分」と話す。死刑を廃止すれば安全な社会になるのか。「どうすれば、むごい犯罪が起こらない社会になるのか。すべての人に考えてほしい」

128カ国死刑執行せず

 アムネスティ・インターナショナルによると、すべての犯罪で刑罰に「死刑」がないのは、フィリピンやヨーロツパ諸国などの88力国。国家転覆罪など一部の犯にのみ死刑を存続させているのが11力国。10年以上行していない国は29国で、計128カ国が事実上死刑を執行していないといえる。

 死刑があるのは、米国、中国、日本など69力国。米国は州によって異なり、ハワイやミネソタなど12州は廃止、テキサス、ガリフォルニアなどの38州は存続させている。2005年3月、米連邦最高裁は犯行時の年齢が18才未満の未成年者に対する死刑は「残酷かつ異常な刑罰」にあたるとして違憲判決を下した。これにより、19州で合法とされていた18歳未満への死刑は禁止されることとなった。

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