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2007年1月 9日 (火)

アメリカ・メキシコ(地球特派員スペシャル「地球マップ2007“格差”と“競争”にどう立ち向かうか」)

 地球特派員スペシャルのメモの第3弾です。今回は、自動車生産をめぐるアメリカとメキシコの実態です。

 自動車輸出額が多いのは、日本、韓国、フランス、ドイツ、そしてメキシコです。アメリカはほぼゼロです。アメリカがゼロでメキシコが多いのはなぜか。

 今アメリカの自動車会社はなりふり構わぬリストラの真っ最中です。GMは全米で3万人、フォードは4万人のリストラをする予定です。番組は、GMの工場がこの2年で3カ所も閉鎖されたデトロイト近郊の町の様子を伝えます。失業者であふれ、町は閑散としています。失業者の1人が、メキシコでは時給が6ドルであり、アメリカ人の半分以下だと語ります。GMの取締役が登場して、リストラは会社が、従業員の年金や保険の負担、特に医療費の負担から解放されるのが目的だと言います。

 では、どこで生産を続けるのか。メキシコです。1994年から、アメリカ、カナダ、メキシコの間で北米自由貿易協定(NAFTA)が発効し、関税が大幅に引き下げられたため、今メキシコは世界中の自動車会社の工場の建設ラッシュとなっています。工場が16あり、年間200万台の生産に届こうとしています。番組では、メキシコ北部のフォードの工場が取材されます。この工場で生産される自動車の95%はアメリカに輸出されます。最新の設備で3,500人が働きます。

 しかし、オートメーション化が進んでいるので、メキシコにとってはそれほどの雇用を生みだす訳ではありません。また、NAFTAが始まって10年余りですが、その間メキシコの労働者の賃金は20%以上減少しているそうです。

 結局これだけ自動車工場ができてもメキシコ人にはやはり仕事がなく、多くのメキシコ人が仕事を求めてアメリカへ行こうとします。違法に国境を越えようとするのです。国境を越えたメキシコ人はこれまでに630万人に上るそうです。

 去年(06年)7月の大統領選挙は僅差で自由貿易推進派(フェリペ・カルデロン氏、与党・国民行動党(PAN))が勝利しました。対立候補は、野党・革命民主党(PRD)のロペス・オブラドール氏でした。

 しかし、格差が拡大したという抗議の声は治まっていません。

 取材フィルム放映後、NAFTAはWinWinの関係になるはずだったがこの有様であり、不法移民は実はアメリカにとっても必要な存在で、これがないとアメリカの建設や綿花畑の労働は成り立たないことが語られ、他方そのためにアメリカの最低賃金も下がってアメリカ国内の格差を広げていることが語られました。企業だけの論理ではこうなってしまうことが指摘されました。

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 地球特派員スペシャルの記事は以下の通り。

 1. ガーナ

 2. イギリス

 3. アメリカ・メキシコ(この記事)

 4. 石油からの脱却

 5. 中国

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