カテゴリー「映画・テレビ1(日本)」の67件の記事

2010年5月23日 (日)

映画「おとうと」

 山田洋次監督。

 2月に見たのですが、期待を裏切らない、とても素晴らしい作品でした。と言っても、前半を見ている間は、あれーっ期待外れかなと思いながら見てました。しかし、吉永小百合さんが演じるお姉さんが、笑福亭鶴瓶さんが演じる弟を新幹線で見舞いに行くシーンで、弟にお姉さんの娘の名付け親になってもらったエピソードが語られます。そう提起したのはお姉さんの亡くなった夫でした。その夫の語った、弟に名付け親になってもらった理由が素晴らしい。ここからぐっと物語に引き込まれていきました。映画が終わってからも、その衝撃をずっと引きずりました。一緒に行った友達も同じで、その日はずっと作品のことを語り合ってしまいました。

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映画「麦秋」

 小津安二郎監督。1951年、松竹大船撮影所製作。Wikipediaによれば、小津監督のこの作品(英語題名は”Early Summer”)は「ばくしゅう」と読み、キング・ヴィダー監督「麦秋」(1934年制作、アメリカ映画、原題は"Our Daily Bread")は「むぎのあき」と読むのだそうです。

 だいぶ前にテレビで見ました。何と言って良いのやらよく分からないのですが、いい作品です。人なら誰もが経験するに違いない悩み、喜び、悲しみ、そういう当たり前のことが的確に描かれているので胸に残るのでしょうか。本当にいい作品です。

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2010年2月15日 (月)

映画「フラガール」

 リ・サンイル(李相日)監督。

 評判のいい作品だったので、テレビでやったのを機会に見ました。評判がいいにも拘わらず食指が動かなかったのですが、素直に楽しめて素直に感動できる、思ってた以上にいい作品でした。蒼井優演じる主人公の母親役をやった富司純子(ふじ・すみこ)さんが印象的でした。

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映画「伊豆の踊子」

 西河克己監督。1963年作品。吉永小百合、高橋英樹、大坂志郎、浪花千栄子、十朱幸代、南田洋子、宇野重吉など出演。

 何年も前のテレビの録画が残っていたので見たっていうだけなんですが、割と良かったです。初々しい恋心はいいものですね。吉永小百合さんが主人公の踊り子、薫を演じていますが、その兄の栄吉を演じた大坂志郎さんと、その母親、お芳を演じた浪花千栄子さんが印象的でした。

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2010年1月31日 (日)

映画「ハッピーフライト」

 矢口史靖(やぐち・しのぶ)監督。

 テレビでやっていて見たもの。ただのドタバタだろうなんて思っていたのだけど、飛行機を飛ばすために関わる人々の仕事を、コメディ仕立てながら、まじめに描いていて、意外と気持ちのいい作品でした。山崎豊子『沈まぬ太陽』(2009年12月6日の記事)と井上文夫『時をつなぐ航跡』(2009年12月13日の記事)を読んでいたので、余計そう感じられたのかもしれません。

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2010年1月 9日 (土)

映画「いのちの山河-日本の青空Ⅱ」

 大澤豊監督。原作は及川和夫『村長ありき-沢内村 深沢晟雄の生涯』。

 1月8日、新宿武蔵野館の上映最終日に見ました。133の座席が文字通り満席。おまけに最終日ということで監督の大澤豊さんが終了後に挨拶されました。

 本当に素晴らしい作品でした。主人公の深沢晟雄さんの人柄と生き方が素晴らしいのだと思います。

 深沢さんという人を僕が初めて知ったのは、2007年4月16日のしんぶん赤旗、1面の潮流欄ですが(2007年4月18日の記事)、同じ年の9月19日にはNHKの「その時歴史は動いた」で取り上げられ(http://www.nhk.or.jp/sonotoki/2007_09.html#03)、もっと良く知ることになりました(2007年9月21日の記事)。

 これらの記事や番組では、日本で初めて乳児医療費を無料化した村長として紹介されていますが(1961年)、本作品では、その前年から高齢者医療費を無料化するなど、「豪雪、多病多死、貧困」を三悪として、村長としてそれを克服すべく村人と共に着実に実行していった深沢さんの姿が描かれています。それだけでなく、個人としての深沢さんの姿も描かれています。これもまた感銘深い。人の生き方、政治のあり方双方について、感動させられ、考えさせられ、学びたく思わせられるものが満載の作品でした。

 深沢さんを演じた長谷川初範さんと、その父親を演じた加藤剛さんの演技が印象的でした。

 この作品は、そのタイトルにある通り、「日本の青空」という日本国憲法制定過程を描いた映画の(2007年11月30日の記事)、シリーズ第2作と位置付けられていますが、挨拶された大澤監督は、第3作を撮りたいと考えているそうです。できても2年後だそうですが、今から楽しみです。

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2010年1月 8日 (金)

映画「無法松の一生」

 稲垣浩監督。三船敏郎主演の1958年版。脚本は伊丹万作に稲垣浩。

 結構面白い作品でした。

 出だしから引き込まれていきましたが、後半は少々物足りないものを感じました。主人公の松五郎をもう1歩描き込んで欲しかった気がします。

 これは本筋ではないのかもしれませんが、日清戦争が終わった頃から日露戦争を経て第1次世界大戦初頭までが時代背景だからでしょうか、男ならこうあれという考えや軍人は立派だという考えを手放しで描いているように思える点が、鼻に付きました。

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2009年12月12日 (土)

映画「黒い画集 あるサラリーマンの証言」

 堀川弘通監督。橋本忍脚本。松本清張原作。

 1960年の作品で、松本清張生誕100年を記念して放映されたのを見ました。以前どこかで見聞きしたような気がしないでもないお話なのですが、面白く最後まで楽しめました。あれこれ繕っても結局は上手くは行かないというお話で、それ自体はある意味気持ちのいい話ですが、誰にとってもそうなっているかと言えば現実にはそうでもないわけで、所詮弱い立場にいる者同士の哀れな姿が描かれているように思いました。

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2009年12月 6日 (日)

映画「沈まぬ太陽」

 若松節朗監督。西岡琢也脚本。角川歴彦製作総指揮。井上泰一製作。山崎豊子原作。

 これはつまらない作品でした。

 原作を読んでから見たのですが、原作とは全く違った見方・考え方で作られた作品だと感じました。原作と同じ登場人物で同じ事件が同じように描かれているのですが、その人間像や筋の中で果たす役割がかなり異なったものになっています。主人公を演じた渡辺謙さんは割と好きな役者さんですが、配役が間違っていると思います。

 原作を読んだときには、文庫本の3巻で描かれている御巣鷹山事故とその被害者たちのことが本当に丁寧に描かれていて、僕は全5巻の中で最も感動しましたが、映画からはその迫力は全く伝わってきません。

 主人公が会社から徹底的に抑圧される原因となった労働組合運動についても、昔は良かった懐かしい式の捉え方しかできてないと思います。1968年頃の全共闘活動をやった学生が、真摯な反省・考察もなく、情緒的で愚かな認識・理解を維持したまま昔を懐かしんでいる見方に通じるものがあると感じます。

 こんな作品なら、題材とされた日本航空も何の抵抗感もなく受け入れられるでしょう。それほどにリアリティーのない作品です。原作を元にした映画であることは確かですが、原作が精力的で丹念な取材に基づいて作者自身が真実にぎりぎりまで迫って書かれているのに対し、この映画にはそのようなものはなく、視聴率によるコマーシャル獲得を至上の基準として作られているつまらぬテレビドラマと同じく、単に頭の中だけで作られた作り話に過ぎないと思います。

 映画は無視して、原作のみを読むべきだと思います。前売り券を上げた友人には、チケットを破って捨ててもらいました。

 なお、日本航空客室乗務員組合のたたかいを描いた井上文夫『時をつなぐ航跡』がお勧め(12月13日の記事)。

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2009年10月24日 (土)

ドラマ「気骨の判決」

 良いドラマでした。主人公を演じた小林薫さんがとてもいい演技をしていると思いました。

 見ていて改めて思ったのは、戦前・戦争中というと、日本人の考えが、天皇・政府・日本軍の誘導した通りに一色に染め上げられていたものと思い込みがちですが、実はそうでもなく、それとは違った感じ方・考え方をしていた人々が思いの外いたのではないかということです。

 いつの時代にも時流というものがあり、それがどんなに作為的なものであっても、それに寄りかかることによって人はいっときではあっても安定した生活を獲得でき、だからこそ寄りかかり流される人々が一時的には多数派となります。しかし、それは人の自然の感覚が作り出したものではないですから、やはり時の強者が作り出した時流ではなく、それぞれの人の自然な感性が生み出した様々な感じ方・考え方があるんでしょうね。

 確かな理性に裏打ちされた、自然な感性の大切さを思わせられると共に、それは、ともすると一色に見えがちなあの時代にも、少なからぬ人々の中に生きて動いていたんだろうなと思いました。少数の特別な人々の中だけではなく、そこここに生きているごく普通の人々の中にあったんだろうと思います。誰の目にも見える形にはその瞬間はならなかっただけで、実際にはあったんだろうと思いました。そうであれば、あの時代よりも遙かに人の個性が尊重されている今にあっては、尚更そのはずですね。

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